こんにちは。ひとりで.comです。
2018年2月5日放送の未来世紀ジパングは「どうなる日韓関係!?食から見える!韓国のいま」と題して韓国ですすむ食の日本化について特集します。
平昌オリンピックに向けて、北朝鮮との融和を進めようとする韓国。北朝鮮に圧力をかける日本やアメリカと、どういう関係を構築しようとしているのか?
そんな韓国を”食”から取材して見ると…意外な現実が見えてくる。実はいま、韓国で”食”の日本化が進んでいたのだ!
韓国ですすむ食の日本化
トランプ大統領に振る舞われた独島エビ、その正体とは?
韓国の浦項という街では、独島エビの文字が多く見られる。独島とは韓国が実効支配する島根県の竹島の韓国名である。反日イメージの象徴的な名前でもある。
この名前が注目されたのは、2017年トランプ大統領が韓国を訪れた際、元慰安婦の女性がトランプ大統領を迎え、晩餐会に独島エビが出されたことから広まった。
竹島から西に20kmほどいったところにある、韓国の島”ウルルン島”。独島エビはここで水揚げされたものである。実はこの独島エビは、韓国の正式名称としては桃花エビ(トファエビ)という。日本名は「トヤマエビ」という。
実は、この独島エビ、竹島周辺で取れるエビだから独都エビなのだという。
トランプ大統領の晩餐会で独島エビが振る舞われてから、独島という名称が有名になり、エビだけでなく、独島チキンや独島マグロなど、独島を名乗ったものが多く出回っているのだという。
韓国ですすむ食の日本化
近年、韓国の公園などで、フードトラック(=走る屋台)が多く見受けられる。不況にあえぐ韓国で若者の雇用の受け皿として2014年にフードトラックの規制が緩和された。それを受けて、韓国の若者が続々とフードトラック事業に参入しているのだという。
フードトラック事業の参入に対する開業資金は300万円ほどである。ところが、こうしたフードトラックが近年増えすぎて飽和状態となっているという。さらに既存の外食産業からの反対もあり、規制もそこまですすまなかったのである。
ソウル郊外にある飲食店では、ひとりめしの専門店が出来ている。ひとり席にはテレビが備え付けられ、スマホの充電もできる。日本では見慣れた光景であるが、実は韓国では、食は家族と囲んで食べる文化が昔からあった。しかし、ここ数年、ひとりメシが急増し始め、この店では1年で売上が3倍にもなったのだという。
また、「アオリの神隠し」という純和風のラーメン店は、ジブリの千と千尋の神隠しをモチーフにしており、その店のスタイルは日本の一蘭風の各席が仕切られたスタイルとなっている。このお店、日本でも人気の韓国グループ”BIGBANG”のスンリさんがオーナーをつとめるラーメン店で韓国に18店舗展開しているという。
韓国のウォン高の影響もあり、日本に来る韓国人観光客が増えているという。そこで日本のひとりメシを見た若者が「ひとりでご飯を食べることは恥ずかしくない」と思いはじめ、韓国で流行りだしているのである。
この”ひとり◯◯”はご飯以外にもひとりカラオケなども登場している。また、日本で人気となったドラマ”孤独のグルメ”も放送されている。
韓国で注目される”カソンビ”(コスパ)
韓国では、近年”カソンビ”というキーワードが注目されている。この”カソンビ”とは、直訳すると「価格対比性能比」、すなわちコスパのことである。
景気低迷を受けて、安くておいしい料理が人気となっているのである。
そんなコスパブームの最先端が、コーヒーマンという珈琲店である。コロンビアから直輸入したコーヒー豆を使った1杯90円のコーヒーが韓国で衝撃を与えている。テイクアウト専門で注文も機械で受けつけることで人件費を抑え、コスパの良いコーヒーを提供している。
このコーヒーマンは、創業1年で55店舗まで規模を拡大している。さらに2018年中には100店舗を目指しているのだという。
そんな韓国で躍進する日本の外食企業がある。それが、丸亀製麺である。5年前に韓国に進出し徹底したコスパ戦略で2017年には過去最高益を達成している。
その1番の戦略が1,000ウォン(100円)の焼鳥である。多少サイズが小さくても価格を安くすることでお客さんが注文してくれるのではないかと考え、商品を開発したところ、現在1番のトッピング商品になっているのだという。
さらに、これまで日本産のビールを600円で販売していたが、それを韓国産に変更し150円で提供したところ、これも人気の商品となったという。