[未来世紀ジパング]日本人の”変わる働き方” 北欧に豊かに暮らすヒントがあった! – 2018年2月19日

未来世紀ジパング
LINEで送る
Pocket

 

こんにちは。ひとりで.comです。

2018年2月19日放送の未来世紀ジパングは「日本人の”変わる働き方” 北欧に豊かに暮らすヒントがあった!」と題して

 

政府の「働き方改革」を受け、徐々だが変わりつつある日本人の働き方。残業が減り、”出来た時間”を持て余すサラリーマンも増えてきている。

今回のジパングは、「いかに働くか」「充実した時間をいかに過ごすか」を考える。そのヒントは、北欧の”世界一幸福な国”と言われる、デンマークにあった。

デンマーク語で「居心地がいい」「心安らぐ」といった意味をもつ”ヒュッゲ”という言葉。デンマークの人達は、職場で、家で、レストランで”ヒュッゲな生活”を楽しんでいた。

「働く時間」「職場環境」が変わっても、充実した時間を過ごせるかは、働く人次第。
未来の日本、未来の日本人のために今、”働き方”を考える・・・。

 

働き方改革。人が主役に!

 

働き方改革で増えるフラリーマン?

フラリーマン
フラリーマン

政府が推し進める働き方改革の一方で、新橋付近では、フラリーマンと呼ばれるサラリーマンが増殖中であるという。このフラリーマンはまっすぐ家に帰らずに公園や漫画喫茶にあふれているのだという。

特に仕事仕事で過ごしてきたサラリーマンは早く帰っても何をしたら良いかわからないのだという。残業が減ったことは幸せなのか、不幸せなのか…。

 

そんな中、本屋さんではヒュッゲというキーワードの本が売れているのだという。ヒュッゲとはデンマークの言葉で、新しいライフスタイルや生き方という意味の最新キーワードなのだという。

 

 

 

ヒュッゲはデンマークの象徴的な生活スタイル

 

その発症であるデンマークでは、ヒュッゲが当たり前のように行われているのである。デンマークは人口570万人の小さな国で国連が発表する幸福度ランキングで2013年、2014年、2016年と3度も1位を獲得している。

デンマーク人にヒュッゲのことを聞くと

  • あくせくしない生活
  • 光の指すような豊かな暮らし

を表すものでデンマーク人の昔からの暮らしのスタイルなのだという。このヒュッゲが世界的にいまブームとなっている。そのきっかけとなったのが、ベストセラーとなった幸せってなんだっけ?という本である。

この著者はイギリス人のヘレン・ラッセルさんで、夫の転勤でロンドンからデンマークに引っ越すことになり、その体験をまとめたものなのだという。

 

では、そのヒュッゲなデンマーク人の働き方はいったいどうなっているのだろうか?

 

 

 

ヒュッゲを実践するデンマークの企業

 

デンマークのIT関連企業pentiaは従業員が90名ほどだが、5年で売上が倍になったのだという。この企業でもヒュッゲを奨励していた。

例えば、仕事中、ちょっとした息抜きができるように、お菓子が無料で提供されていたり、ゲームコーナーが設置されていたりする。こうした息抜きによって労働生産性があがるのだという。事実、時間あたりの労働生産性はデンマークは世界5位。日本の20位と比較しても労働生産性が高いと言える。

さらにこの企業ではフレックスタイム制度が敷かれており、週37時間労働であれば1日何時間労働でも可能となっている。したがって、日によっては午後3時に帰宅する人もいる。それに対して、他の従業員も笑顔で見送るのである。

 

 

日本にも広がるヒュッゲ

フライングタイガー
フライングタイガー

流行するヒュッゲに注目する日本企業も出始めている。そのひとつが、あのユニクロである。2018年の春夏コレクションのテーマにも「こんな服を着たらすごく幸せな気持ちになる」というようなヒュッゲが取り入れられている。

表には現れていないが、2017年の秋冬コレクションからヒュッゲを取り入れた商品開発を行っているのだという。

 

また、別荘やコテージなどの会員制宿泊施設を手がける東急シェアリングも、提供する宿泊施設で、ヒュッゲ体験できることをテーマにした施設の提供を行っている。

 

日本のヒュッゲブームを仕掛けたと言われているのが、デンマークの企業のフライングタイガー コペンハーゲンである。今から6年前の2012年に日本に進出し、2016年からヒュッゲをテーマに掲げ、いま大注目されているのである。店内では、ヒュッゲをテーマにしたパーティーグッズを販売し、パーティーグッズは前年比30%も上昇したのだという。

 

 

 

ドイツ流、驚きの働き方

ロイヤルホスト
ロイヤルホスト

世界で一番労働時間が短いというドイツ。いったいどんな働き方をしているのだろうか。デンマークと同じく、早めに会社に出社し早めに帰るというのが一般的なようである。

さらに、ドイツでは労働時間法という法律によって1日の労働時間は10時間を超えてはならないとされている。

また、連邦休暇法という法律もあり、有給休暇を取得する権利が保証されている。これによって、年間で最低24日は有給休暇を取得できるのである。

したがって、ドイツ人は長期の休みを行なうことが多く、その間にどのような事が起こりうるかについて、同僚ときっちり引き継ぎを行なう。長期休暇をとる際は、お互い様なのである。

 

日本でも、小売業の働き方が少しずつ変わってきている。例えば、ファミリーレストランのロイヤルホストは2017年に24時間営業を廃止し、159店舗で営業時間の短縮を行った。さらにスーパーのいなげやは14店舗で営業時間の短縮した。そのほか、ガストやファミリーマートでも同様に営業時間の短縮を実施している。