こんにちは。ひとりで.comです。
2018年2月3日放送のNEC presentsミライダネは「本物か偽物か?真贋を見極める技術」と題して、
人間はいったいどうやってそっくりな物を見分けるのか? これまでブランド品などの真贋を見分けるのには熟練の技と経験が必要でした。
でも本物かどうかを区別する世界にもAIの技術が入り始めています。入り口のセキュリティーなどで使われる顔認証、果たして変装しても本人と見分けることができるのか?そこにはどんな技術が隠されているのか!?
他にもサインで本人かどうかを見分けたり、歩く姿からでも見分けたりする技術が続々登場します!
本物か偽物か?真贋を見極める技術
コメ兵のブランド品の見極め技術
名古屋に本社を構えるコメ兵 という質屋さん。中古品を取り扱う業界最大手で全国34店舗を構えている。高級ブランド品も驚きの価格で提供されている。
お店では買い取りも行っている。コメ兵 の独自の基準で査定を済ませ、お客さんを待たせないように約1分で査定を行なう。
買い取った商品は、商品センターで検品やメンテナンスを実施する。ブランド品は、ロゴ、刻印、金具をチェックする。さらに模倣品の場合は、鼻につく革の匂いがする場合もあるという。
ブランド側は商品の特徴を教えてはくれない。したがって、自社でその違いを蓄積していかなくてはならないのである。
化粧をしても識別する顔認証システム
果物で有名な山梨県甲州市。
この市役所では、PCの起動に人工知能(AI)を搭載した顔認証システムを搭載している。PCを利用できるのは、事前に顔認証した人のみである。
ちなみに、写真や動画では、この顔認証システムは突破できない仕組みになっている。
この顔認証システムを開発したのは、NECデータサイエンス研究所の今岡仁さんである。
人間は成長が発達すると、骨格が固定される。そしてその骨格から目や鼻、口などのパーツの位置が固定されるため、その部分を見分けているのである。年齢や体重が変わったとしても骨格は変わらないので、認証が可能となるのである。
この顔認証システムの技術は、コンサート会場などでも活用されている。それが入場時の本人確認である。特にファンクラブ入会者は、その際に顔写真で本人確認を行っており、その写真をもとに、入場できるシステムを活用しているのである。
また、老人ホームでも入場の際に職員の顔認証を行って入退室できるようになっている。特に車椅子の利用者を施設内に運ぶ際に、これまでは一度車椅子から手を話してカードキーで認証しなければいけなかったが、顔認証システムになってからはその必要がなくなったのである。
さらに、入口付近の防犯カメラにも顔認証システムが搭載されており、利用者が外に出てしまわないように人が通過するとサイレンがなるようになっている。
人の歩き方で人を識別?
大阪大学の産業科学研究所の八木康史教授は、人の歩行から人を見分ける技術の研究を続けている。この歩き方による識別は、カメラにうつっていなくても歩き方の特徴から本人を識別することができるため、迷子の捜索や徘徊防止に役立てるのではないかと期待されている。
歩いている映像をシルエットに変換し、動きが少ない部分と多い部分を判別。こうして動きを平均化してその人の動きの特徴を見つけ出しているのである。