[知られざるガリバー]エンジン発電機のリーディングカンパニー:デンヨー株式会社 – 2018年2月11日 –

知られざるガリバー 消費者が知らないエクセレントカンパニー
LINEで送る
Pocket

 

こんにちは。ひとりで.comです。

2018年2月11日放送の知られざるガリバー〜消費者の知らないエクセレントカンパニー〜は「デンヨー株式会社」の特集。

 

工事現場などで使われるエンジン発電機のリーディングカンパニー、デンヨー株式会社。高品質の製品が生む良質な電気とは!?マーケットを広げていく企業の熱き思いに迫る!

 

エンジン発電機のリーディングカンパニー:デンヨー株式会社

 

 

建設現場、災害現場でも使われるエンジン発電機

エンジン発電機
エンジン発電機

2020年開催予定の東京オリンピック・パラリンピック。東京の各所では実施に向けて工事がすすめられている。建設現場の各所にエンジン発電機が置かれている。

まだ電気が通っていない箇所において、電源工具などに電気を送るのがエンジン発電機である。また、野外でのコンサートなどでもエンジン発電機が用いられている。このエンジン発電機でコンサートの照明や音源、屋台の電気、イルミネーションまでが賄われている。

 

エンジン発電機の動力は自動車エンジン。それを経由などで動かしコイルによって発電を行う。この発電機ひとつで1戸建て24軒分の電力を賄うことができる。

 

こうした運搬型エンジン発電機のトップメーカーが今回のデンヨー株式会社である。連結売上高は488億円、従業員数1,215名、全国22ヶ所に拠点を持つガリバー企業である。

 

さらに、工事現場だけではなく、病院用の非常用発電機として、また災害時の非常用発電機としても活躍している。

 

 

スポンサードリンク

製品の耐久性・電気の質を維持するためにこだわっている部分とは?

デンヨーが信頼を勝ち得ているひとつの理由が、電気の質、製品の耐久性である。電気には品質の良し悪しがある。オシロスコープで表示させると、波形を見ることができる。質の悪い電気は医療機器などで誤作動を起こす可能性があるため、その質の高さが信頼性を高めている。

 

デンヨーは今年創立70周年を迎える。創業者は久保山洩左さん。戦後、中国大陸から帰国した久保山さんは、焦土と化した日本が復興するためには溶接産業が不可欠だと考え、日本電気溶接機材株式会社を設立した。

1959年には日本初のエンジン溶接機を開発し、大ヒットした。その2年度、エンジン発電機を開発し、新たな市場を開拓した。その高性能さゆえ、中古機械も海外市場でやり取りされるほどであった。

さらにデンヨーは設立当初から自社での一貫生産にこだわっている。この自社一貫生産によって、顧客からの要望にその都度対応できる体制が整っているのである。

 

 

 

エンジン発電機の課題:騒音防止への挑戦

 

エンジン発電機は、燃料を爆発して電気を発生させる仕組みになっているためどうしても大きな音が発生してしまう。したがって、住宅地などで利用する際は、電源車などにのせ、極力騒音がでないように工夫して利用されている。

そこで、デンヨーでは、騒音が小さいエンジン発電機の開発を4年前からスタートさせていた。目標は43デシベル。この43デシベルとは、図書館並みに静かさである。

 

騒音を下げるためには密閉すればよいのだが、密閉してしまうと発電機の中の温度が上昇してオーバーヒートを起こしてしまう。ここのバランスが非常に難しいのだという。

 

騒音の少ないエンジン発電機の開発にあたって、エンジンファンの見直しに着手した。これまでのエンジンファンではなく、電源ファンを用いることによって、騒音を下げることができるのではないかと考え、試作機を製造。結果、43デシベルのエンジン発電機を作ることができた。

それがマーリエ1号機である。

 

しかしこのマーリエ1号機は、小型のエンジン発電機であり、市場のニーズが大きい大型のエンジン発電機の騒音低下を目指さなければならない。

 

 

 

スポンサードリンク