こんにちは。ひとりで.comです。
2018年2月17日放送のNEC presentsミライダネは「工場はスゴイ!スペシャル」と題して、身近にある商品、変わらないように見えて実はいつの間にか進化していた!その進化を支える工場の技術にフォーカスします。
<王子ネピア>
日本人が世界で一番使うというティッシュペーパー!今では保湿成分入りまで登場。柔らかく快適な使い心地を実現するために改良を続ける技術とは!?
<亀田製菓>
お父さんだけでなく若い女の子たちにも大人気の柿の種。米菓ナンバーワンの売り上げを誇るベストセラー商品の生産工場では「え、これが売り物にならないの!」と妥協なき品質管理が・・・おいしさを実現する技術とは
<笹かまぼこ>
東北・仙台の土産物で常に人気の笹かまぼこ。地元の職人が手作りしていたものを、味を損なわずに機械化。そこに隠された仕掛けとは・・・
工場はスゴイ!スペシャル
進化を遂げるティッシュ。世界のティッシュ大国日本
皆さんの家にもあるティッシュペーパー。実は世界でも最も消費量が多いのが日本なのである。年間の消費量は約45万トン、BOXティッシュ30億個分、ひとりあたりに直すと年間24箱、すなわち1ヶ月で2箱使っている計算となる。
そもそもティッシュは1924年にアメリカでメーク落とし用に発売されたのがスタートである。日本に入ってきたのは1964年で、今までにないやわらかさに感動した日本人はティッシュで鼻をかむようになったのである。
それ以後、各メーカーは柔らかさを追求するようになったのである。そして2004年、ネピアが「鼻セレブ」というなめらかな肌触りのティッシュを発売したのである。
王子ネピアの工場では、東南アジア産の広葉樹のユーカリと針葉樹のチップを原料としている。それぞれを蒸して分解し、繊維のみ取り出す。これをきれいに洗って漂白するとパルプの状態になる。この2つを絶妙な割合で配合し、ティッシュの状態にしていく。
このティッシュを乾燥させる工程でわざと紙をくしゃくしゃにする。このくしゃくしゃにするという工程によってティッシュが柔らかくなるのである。
さらにこのティッシュを2枚重ねにすることによって、空気が入りよりソフトな感触になるのである。ティッシュを2枚重ねにするのにはもうひとつ理由があり、紙にはどうしても肌触りが良い面とガサガサの面ができてしまうため、2枚重ねて肌触りが良い面を外側にすることで、どちらからも肌触りが良いようにしているのである。
さらに鼻セレブについては、空気中の水分を取り込む成分とうるおいを保つ保湿成分、そして人間の皮脂に含まれるのと同じスクワランという成分、この3つの成分によりしっとりとした肌触りが実現できているのである。
晩酌のお供が若者にブーム?亀田製菓の柿の種
亀田製菓が発売している柿の種。お父さん世代にとっては晩酌のお供としても有名である。それが最近、若い女性の間でブームになっているという。
きっかけは6年前に作られた柿の種の梅しそ味である。1ヶ月で180万袋が売れ、それ以降定番商品となったのである。
その他にもいちごチョコや、カレー、焦がしラー油など約40種類が販売されている。
亀田製菓の工場では1日約24万袋が製造されており、米菓メーカーとして1位を取り続けている。
【2016年 米菓メーカー売上高ランキング】
1位 | 亀田製菓 |
2位 | 三幸製菓 |
3位 | 岩塚製菓 |
4位 | もち吉 |
5位 | 栗山米菓 |
柿の種の原料は米の粉。それを水分を加え練り上げ長い棒状に成型する。そして18時間ほど冷蔵庫で固め、柿の種の形に切断する。
研究を重ね、もっとも良い食感になるように生地の厚さをきめたとのこと。カットした生地はオーブンで15分ほど焼くことで柿の種が完成する。
その後規格外の商品は自動でカットされ同じ大きさの柿の種が完成する。
そして、最新の技術では、亀田製菓では、袋詰の際、窒素を注入し、鮮度を保っているのである。他社が酸素濃度3%ほどのところ、亀田製菓では1%以下に保っているのだという。
その高い技術力が認められ、宇宙食にも認められている。
職人の技を見事に再現する笹かまぼこの全自動機械
仙台名物の笹かまぼこ はタイやヒラメ、タラなどのすり身からできている。宮城県のお土産ランキングでも定番となっている。
【宮城県お土産ランキング】
1位 | 萩の月 |
2位 | 笹かまぼこ |
3位 | ずんだ餅 |
3位 | 牛タン |
仙台に店を構えて83年の阿部蒲鉾店。この店の創業者が笹かまぼこと名付け親であると言われている。笹の葉に形が似ているからという理由でこの名前がつけられたという。
阿部蒲鉾店の工場では1時間で4,200枚の笹かまぼこを製造できる全自動電気式 笹焼き機が使われている。
このマシンでは握り・潰し・焼きの技術を職人の代わりに行ってくれ、職人の技を完全に再現することに成功している。