[知られざるガリバー] ポンプの一流メーカー荏原製作所 – 2018年2月25日 –

知られざるガリバー 消費者が知らないエクセレントカンパニー
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こんにちは。ひとりで.comです。

2018年2月25日放送の知られざるガリバー〜消費者の知らないエクセレントカンパニー〜は「荏原製作所」の特集です。

 

 

ポンプの一流メーカー荏原製作所

 

 

生活になくてはならないポンプ

 

ポンプ
ポンプ

ポンプと言えば、灯油を給油するためのポンプや井戸のポンプなどを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?

しかし、そのポンプ、最近では見かけなくなったとは思いませんか?ただ、ポンプは我々の生活には欠かせないものとなっており、そのポンプを中心に製品を手がけているのが荏原製作所である。

 

例えば、生活用水を送る浄水場では、河川などから吸い上げた水を浄化・消毒し上水道を通り家庭に供給している。すなわち、ポンプがなければ、水も飲めなければお風呂にも入れない、そしてトイレも使えないというほど生活必需品なのである。

 

卓越した技術の荏原製作所の立形高圧ポンプはシンガポールのマーライオンにも使われている。また、さらに超大型水中モーターポンプは砂漠の真ん中にあるラスベガスに48kmも離れたところから水を送っているのである。

マーライオン
マーライオン

1912年の創業から106年を迎えている荏原製作所は従業員数16,317人、拠点数は国内81ヶ所、海外65ヶ所を置き、売上は4,761億円となっている。その実績を讃え、天皇陛下も視察に訪れたことがあるのだという。

 

この荏原製作所がガリバー企業であるひとつの理由に、他の追随を許さない技術力があげられる。特に流体に関する技術に関しては学会でも常に重要なポジションを持つ研究者を抱えている。さらに、全国の各工場では、規格外の大きさのポンプを製造している。こうしたこれまでの実績がさらに技術力をあげているのである。

 

 

荏原製作所の原点

 

荏原製作所の本社の玄関に会社の原点があるという。そこには、創業者が小さな町工場で作った大型のポンプが置かれている。その当時、水道関係に使われているポンプは全てヨーロッパ製のものだった。

日本の機械式ポンプの歴史は浅く、江戸末期にペリーが来航した際、既に海外では機械式ポンプが一般的に使われていた。しかし、日本国内には機械式ポンプは存在してなかったのである。

そこで奮起したのが、ポンプの神様と呼ばれる井口在屋さんである。井口在屋さんは、現在の東京大学工学部で研究を重ね、「ゐのくち式渦巻ポンプ」を世界に発表した。その一番弟子だったのが、荏原製作所の創業者である畠山一清さんなのである。

畠山一清さんは1912年に荏原製作所の前身となる「ゐのくち式機械事務所」を設立し、国内ポンプメーカーとしてたびたび世界を驚かせることとなったのである。

 

 

荏原製作所の次なるチャレンジ

CMP装置
CMP装置

いま、荏原製作所は次なるチャレンジとして、ポンプ事業から派生して世界シェアNo.2までのぼりつめた製品がある。

それが電化製品から自動車まであらゆるものに使われる半導体を削るCPM装置である。CMP装置は半導体をナノレベルで研磨・平坦化することが可能な装置である。

さらに工場の事業所内には荏原プラントカンパニーという別事業を立ち上げ、全国のゴミ処理場の管理を行っている。各ゴミ焼却場のデータを収集し、より高効率で省エネルギーなごみ焼却施設の運営ができるようい日々運営を行っているのである。

 

 

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