こんにちは。ひとりで.comです。
2018年3月5日放送の未来世紀ジパングは「世界は”アメリカ離れ”?そのときニッポンの決断は!」と題して世界をゆさぶり続けるアメリカ・トランプ大統領、その裏には”巨大宗教組織”の存在があると言われる。その秘密を探る。
一方、日本政府がリーダーシップを取り、”アメリカ抜き”で来週にも署名される予定のTPP(環太平洋経済連携協定)。ここにきてトランプ大統領から”復帰”をにおわせる発言が飛び出した。その裏に何があるのか?そんな中、日本政府はある国との関係強化を進めていた・・・。
“アメリカ・ファースト”に突き進むあまり、世界との距離が広がりはじめたアメリカ・トランプ大統領と、ニッポンは今後、どう向き合っていくのか?
世界は”アメリカ離れ”?そのときニッポンの決断は!
トランプ大統領のエルサレム首都宣言で日本に大きな影響が出る?
2017年12月、アメリカのトランプ大統領から日本にも影響を及ぼす驚きのコメントが発せられた。
それが、
エルサレムがイスラエルの首都と認めるときがきた
というものである。
エルサレムは、イスラム教の岩のドーム、ユダヤ教の嘆きの壁、キリスト教の聖墳墓教会という3つの宗教の聖地が隣接する場所である。国際社会は紛争をさけるために
エルサレムは誰のものでもない
というスタンスを貫いてきた。しかし、トランプ大統領はエルサレムはイスラエルの首都だと認めると宣言したのである。これを受けて、各地でデモが実施された。
いったい、これが日本にどう関係してくるのか…。
エルサレムの中心街は一見平和な風景が広がっているが、エルサレムの郊外を訪れると、外国人観光客を対象としたテロ体験ツアーなるものが実施されていた。このテロ体験ツアーはこれまでに3万人が体験しており、参加費は100ドルからとなっている。
そんなエルサレムの一般的な住民の自宅には、外敵から身を守るためのシェルターが備え付けられている。壁はコンクリート製で厚さは20センチにも及ぶ。さらに窓には鉄板も備え付けられており、ガスマスクも常備している。
イスラエルのアメリカ大使館は現在、テルアビブという場所にあるが、アメリカは2018年5月を目処にエルサレムに移転すると宣言した。これは、エルサレムの首都認定を実行に移すという意味を表している。
アメリカがエルサレムを首都認定することによって、大きな紛争や戦争が起こり、石油を購入することが難しくなると考えられ、日本にも影響が出る可能性があるというのである。
トランプ大統領を動かす巨大宗教とは?
2017年12月、ホワイトハウスで撮影された写真がある。
ここでトランプ大統領を囲っているのは、キリスト教福音派の人々なのだという。このキリスト教福音派は、トランプ大統領を支える最大勢力だと言われている。
では、キリスト教福音派とはいったいどんな人々なのか。フロリダ州にはショッピングモールほどの大きさのキリスト教福音派の人々のためのメガチャーチが存在する。
実はいま、アメリカ国民の4人に1人がこのキリスト教福音派の信者だと言われている。
福音派は聖書を厳格に重んじるキリスト教原理主義者である。
そんなキリスト教福音派の人々にとってもっとも重要な場所がイスラエルのエルサレムなのである。エルサレムは聖書の中で
主の足はエルサレム東のオリーブ山の上に立つ
と記載されている。これを福音派の人々は
復活したキリストがエルサレムに現れる
と解釈しているのである。福音派はエルサレムに110億円もの資金を投じて、イスラエルに「イスラエルの友達博物館」を作った。
これもトランプ大統領が票をとるためなら誰とでも組む、という政治政策の一環だと考えられている。
そんな中、安倍晋三首相はアメリカが脱退したTPP11(環太平洋経済連携協定)は3月8日に署名が行われる予定となっている。これによって、EUに次ぐ巨大な市場が完成しようとしている。アメリカの脱退後、日本がリーダーシップを取り、戦後はじめてアメリカ抜きの国際体制を作り上げたものなのである。
そんな中、特に日本が関係を深めている国がカナダである。
カナダから日本に輸出される豚肉
都内を中心にスーパーを展開するピーコックでは、これまでのアメリカ産の豚肉をカナダ産に切り替えたという。味の食べ比べをした際に圧倒的にカナダ産の豚肉がおいしかったのだという。それでいて値段は国産の豚肉の半額以下だというから驚きである。
カナダ産の豚肉を仕掛けているのが、ハイライフ社で養豚場を行なう舩越直之さん、そして大手商社の伊藤忠商事から出向している山下剛史さんである。
ハイライフ社は伊藤忠商事が2012年から資本参加しており、それ以来日本向けの豚肉生産を増やしてきたのだという。日本向けの豚肉輸出を始めた当初は月間5,000トンぐらいだったものが、今では1万7,000トンほどまであがっているのだという。
ハイライフ社では年間約190万頭の豚肉を出荷しており、その多くを日本へ輸出している。
ハイライフ社で育てられている豚は、雪の多いカナダで豊富に取れる雪解け天然ミネラル水である。さらに飼料においては、一般的にはトウモロコシが使われているが、ハイライフ社では麦を使用し、人間に害がないほど安全な飼料で飼育されているのである。また飼料にはシナモン、オレガノ、タイムといったハーブをいれ、豚特有の臭みをなくしている。
さらに、TPPの実現を見越して、新たなチャンスが訪れるとふみ、新ブランド豚”赤豚”を用意しようとしているのだという。赤豚とはアメリカ原産の豚で濃厚な味で脂身が多いのが特徴なのだという。