こんにちは。ひとりで.comです。
2018年4月8日放送の知られざるガリバー〜消費者の知らないエクセレントカンパニー〜は株式会社堀場製作所の紹介。
連結売上高1,900億円を超え、分析・計測機器の分野で世界を舞台に活躍する「株式会社堀場製作所」。なかでも自動車の排ガス測定装置は、世界中の自動車メーカーが利用しています。さらに今、“はかる”技術を応用し、医療、環境、半導体の分野にまで進出!わずかな狂いも許さない、こだわりの“はかる”技術に迫ります!
分析・計測機器の株式会社堀場製作所
排気ガス測定装置で世界シェア80%の堀場製作所
自動車エンジンの排気ガス測定装置で世界シェア80%を誇る会社である株式会社堀場製作所。”ほんまもん”にこだわり続けるその技術力が定評となっている。
京都に本社を置く株式会社堀場製作所。この企業を牽引しているのが堀場厚会長である。株式会社堀場製作所は分析・計測機器の総合メーカーとして放射線計や医療用検査装置、水質計測器などを製造している。
従業員数は約7,500人おり、国内外に47もの拠点を持っている。
主力製品は自動車のマフラーにつけて計測する排ガス計測装置である。この計測装置はエンジンの開発に欠かせないものとなっているという。
堀場厚会長は、経営を任されてから25年で売上高を353億円から1953億円と約5倍引き上げた手腕の持ち主である。現在、売上の約6割が海外からのものとなっている。
”ほんまもん”オリジナリティーの高い製品を
株式会社堀場製作所では、”ほんまもん”、すなわち独創性、オリジナリティーの高い製品を生み出してきたことこそが同社の強みだと堀場会長は語る。
例えば、半導体などの製造に欠かせない装置であるマスフローコントローラーは世界シェア60%を誇る。さらに工場内からでる排ガスの分析装置:煙道排ガス分析装置は世界シェア20%となっている。
創業者息子の堀場厚さんが舵を切ったグローバル化
1945年、京都で現在の株式会社堀場製作所 の前身となる堀場無線研究所が創業者の堀場雅夫さんによって創業された。最初のヒット商品は1950年に発売された、ガラス電極式pHメーターである。これは国内初水質を測ることができる電子機器であった。
1964年にはエンジン排ガス測定装置を開発し、真っ先に売り込んだのはアメリカだった。アメリカで売れない製品は日本では売れないと考え、最初にアメリカに販売したのである。その後、世界でも大ヒットし、世界シェアが80%になるまでに至ったのである。
創業者の息子である堀場厚さんは、社長を引き継いでから25年間で売上を5倍にしたのだが、そこにはある決断があった。
それまで創業者が築き上げてきた無借金経営を崩しかねない買収に打って出たのである。それが1996年のことである。当時高い技術力をもっていたフランスのABX社の買収を皮切りに、1997年に世界トップの分光分析技術を持つフランスのジョバンイボン社、2005年にはドイツのカールシェンツ社の買収を行ない、グループ全体での技術力向上につとめたのである。