[カンブリア宮殿]( ハングリータイガー )地元客が熱狂!元祖・鉄板ハンバーグ店 存続の危機から復活した感動の逆転劇! – 2018年4月19日

カンブリア宮殿
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こんにちは。ひとりで.comです。

2018年4月19日放送のカンブリア宮殿は「地元客が熱狂!元祖・鉄板ハンバーグ店 存続の危機から復活した感動の逆転劇!」と題してハングリータイガー会長 井上修一(いのうえ しゅういち)さんが登場。

 

 

熱々の鉄板に乗せたハンバーグを客の前で切り分け、特製のグレイビーソースをかけて仕上げる絶品ハンバーグが地元・神奈川県民から熱狂的に支持される大人気レストラン「ハングリータイガー」。

実は、ファミレスの国内第一号店と言われる「すかいらーく」より1年早く創業した老舗のレストランチェーンだ。だが、そんなハングリータイガーに転機が訪れる。2000年1月にO-157による食中毒事故が発生。

さらに翌年には、国内でBSE問題が注目を集めることになり、経営が著しく悪化。ハングリータイガーは、倒産こそ免れたものの、グループで33店舗あった店を、わずか3店舗にまで縮小する事態に陥ったのだ。

しかし、この店舗の大幅縮小が創業者の井上を変え、ハングリータイガーを、より強く、客からの信頼を勝ち取れる店に変貌させたという。倒産寸前という危機的状況の中で、ハングリータイガーは、何を得て、どうやって危機から脱却したのか?逆境から完全復活を果たした感動の逆転劇に迫る!

 

 

地元客が熱狂!元祖・鉄板ハンバーグ店 存続の危機から復活した感動の逆転劇!

 

ハングリータイガー:大人気の秘密とは?

ハングリータイガー
ハングリータイガー

神奈川県を中心に10店舗を展開するハングリータイガーというハンバーグ屋さんをご存知だろうか?神奈川県民ならば誰もが知る有名店である。

ハンバーグ屋さんというと熱々の鉄板にソースをかけて食べる、あの演出が有名であるが、実はハングリータイガーが初めて行ったものなのである。

 

そんなハングリータイガーの人気の秘密のひとつは、こだわりの炭火焼きである。ハンバーグのパテはオーストラリア産牛肉100%で、つなぎとなる玉ねぎや小麦粉を一切使用していない。

普通、牛肉100%だと焼いた際に型くずれしてしまうことが多いが、ハングリータイガーのハンバーグはきれいな形を保っている。その秘密はナラやスギなどの炭を使って800度〜1,000度で焼く。焼きむらが出やすいのだが、8面を順序よく一気に焼くため、型くずれしにくくなるのである。ただし、このようにうまく焼くには職人の技が必要となる。

 

さらに、人気の秘密として挙げられるのが、ワンランク上の接客である。来店しているお客さんからは、接客が気持ちいいという意見が続出している。

その接客はサイレントサービスとも言われるが、店員さんは、誰が何の注文をしたのかをきっちり覚えている。したがって、料理を運んできた際も、どの料理を誰が頼んだかを聞くことはしない。さらにお客さんのサイドメニューの進み具合などを見ながら、ハンバーグの出すタイミングを図ったり、ソースを掻き出す仕草をみてソースのおかわりを出すなど、1歩先の接客を心がけているのだという。

 

 

 

 

 

窮地から感動の復活劇:ハングリータイガー

 

ハングリータイガーのスタッフは毎日油断できないという。それは、会長の井上修一さんが予告なしに店舗チェックを行うからである。店舗の周辺にゴミが落ちていないか…というところから、ハンバーグの焼き加減ももちろんチェックする。特にハンバーグの中身が生焼けになっていないかは重点的にチェックを行うのだという。

その理由には、過去の苦い経験があった。

 

 

1942年、神奈川県で生まれた井上修一さん。実家は精肉店で毎日肉を食べて育った。そして日本の大学を卒業後、当時は珍しかったアメリカ留学を行った。向こうでレストランの経営学を学んだ。

帰国後、27歳の1969年にハングリータイガーをオープンした。その翌年、1970年に有名ファミリーレストランであるすかいらーくが1号店をオープン、さらに1971年にはマクドナルドの1号店が日本にオープンし外食ブームが身近になったのである。

ハングリータイガーも次第に客足を伸ばし、多店舗化をすすめた。創業から4年目に東京の六本木にも進出し、グループで33店舗まで拡大を果たした。

しかし、思わぬ落とし穴が待っていた。

 

2000年、ハングリータイガーで食事をしたお客さんがO-157の食中毒にかかってしまったのである。原因はアメリカから輸入していた牛肉のパテでそこからO-157菌が検出されたのである。それによってハングリータイガーの全店が営業停止になってしまったのである。

さらにその翌年には国内でBSE問題が発覚し、牛肉離れが進んだのである。それによって前年対比の売上が半減する事態となってしまったのである。銀行からも距離を置かれ、倒産の危機に陥ったのである。

そんな中、地元のお客さんから届いた1通の手紙…。

 

私の人生で家族との楽しい思い出はすべてハングリータイガーにありました。誕生日、クリスマス、そしてプロポーズ、みんなハングリータイガーでした。こんなことで消えてしまうほど情けない営業はしてこなかったと私は思っています。頑張ってください。

 

この言葉を励みに、井上修一さんは決断する。2002年、従業員と店舗を引き取ってくれる先を見つけ、3店舗を残し売却することを決めたのである。そして、残した3店舗から再起をかけたのである。

 

まず、見直したのは肉の仕入先である。O-157を生んでしまったアメリカ産の牛肉から衛生管理が徹底しているオーストラリア産の牛肉に切り替えた。さらに調理法も根本的な見直しを行い、同じ過ちを侵さない仕組みを導入した。

 

 

 

社員を大切にするために充実するハングリータイガーの制度

 

外食チェーンの重労働が問題と成る中で、ハングリータイガーの従業員はみなイキイキと働いている。従業員は全員週休2日制、そして1年間に1度は4連休を取って良いことになっている。さらに、4連休を取った社員には、特別報酬として3万円が支給されるというのである(年2回)。

 

さらに、他店で食事を行った場合も、他店に関するレポートを提出することで、視察費用として年間12万円まで会社が負担してくれるのだという(店長のみ)。もちろん家族の費用に関しても負担してくれるのである。

さらに、従業員のやる気を刺激する制度としてオーストラリア研修という制度も設けている。1人50万円まで研修の制度を会社が負担してくれるのである。

 

社員を幸せにできなければ、お客さんを幸せにできない、というのが井上修一さんの持論である。

 

 

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