[ガイアの夜明け]( グランドセイコー )究極を超える ~独占!高級時計戦争~ – 2018年4月24日

ガイアの夜明け
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こんにちは。ひとりで.comです。

2018年4月24日放送のガイアの夜明けは「究極を超える ~独占!高級時計戦争~」と題してスイスの高級時計市場に挑戦するセイコーの高級ブランド、グランドセイコーを特集します。

 

「ロレックス」に「オメガ」。スイスブランドが独壇場の、高級腕時計業界。メイド・イン・ジャパンは、世界の高級時計の中で、まだ確かな位置を確立できていない。欧州ブランドの牙城に、セイコーが50年ぶり新型「腕時計」で挑む。

それはセイコーの高級ブランド「グランドセイコー」の 女性向け「機械式時計」だ。スマートウォッチ台頭などので、「時計離れ」も指摘される中、ブランドの さらなる進化は、セイコーにとっての生き残り戦略でもある。

スイスのライバルたちを上回る評価を得られるのか?高級時計戦争の裏側を、独占取材で伝える。

 

究極を超える ~独占!高級時計戦争~

 

 

スイスが独占する高級腕時計市場

 

ライン川が流れるスイス・バーゼル。2018年3月下旬、世界的に有名な時計の展示会が開催された。入口近くには、ブルガリ、ロレックス、オメガなど高級時計ブランドが軒を連ねていた。各ブランドは年1回開かれるこの展示会にあわせて新製品を開発したりもしている。

今年注目されたのがHUBLOT(ウブロ)というスイスのブランドである。この展示会にあわせて、2018個限定の新作の時計を発表していた。サッカーのゴールの状況などがリアルに伝わるように設計されていた。

現在の日本の腕時計市場は全体の74%が輸入品で占められている。その多くがスイスメーカーである。世界の3大高級メーカーのひとつであるパテックフィリップやオーデマピゲなどもスイスのメーカーである。

一方、日本の老舗であるセイコーは売上高2,571億円、営業利益74億円とどちらも前年比マイナス10%強となっている。主な要因はその高級さである。どうしてもセイコーと言われると中級クラスのイメージとなっており、スイス勢と比較しても価格はかなり低い。セイコーは高級路線へと舵を取るためにセイコーの高級ブランドと位置づけているグランドセイコーのテコ入れを決めたのである。

 

 

 

 

グランドセイコー女性向け高級時計への挑戦

グランドセイコー
グランドセイコー

岩手県雫石町。ここにセイコーの主力工場である盛岡セイコー工業がある。セイコーの高級ブランドであるグランドセイコーの部品から一貫して製造を行っている。

日本中から技術者が20人集められ、製造にあたっている。技術者はそれぞれの体にあった椅子や机が用意されているのである。

 

ここで新たに展開しようとしているのが、女性向けの高級腕時計である。パーツは236個からなり、ほとんどの部品が米粒よりも小さい。さらに女性向けの腕時計とあって、男性用のものよりも細かく、その分組み立ても難しいものである。

 

 

セイコーが新作の開発を進める一方、ウブロの日本法人であるウブロジャパンも日本市場の開拓に向けて動き出していた。

 

スイスのジュネーブ湖のほとりにある小さな街、ニヨン。ここにHUBLOT(ウブロ)の本社がある。創業は1979年、200年以上の歴史を持つ老舗メーカーが多い中で若いブランドである。しかし、近年は毎年10倍ほどの売上を伸ばす勢いのあるメーカーである。

人気を支える秘密は、その素材にあった。

炭化ホウ素セラミック、純金を組み合わせて高温・高圧の炉に入れて作り上げるマジックゴールドという素材である。このマジックゴールドの最大の特徴は傷がつきにくいことである。時計の外枠などに利用されている。


 

中国からアフリカに輸出される偽ブランド

 

2017年の知的財産侵害物品の輸入差止件数は30,627件にものぼり、そのうち92.2%が中国製のものなのだという。すなわち、偽ブランドのほとんどが中国のものなのである。

 

こうした偽ブランド品は、中国国内の市場で多く販売されている。かつては、東南アジアなどに輸出されることが多かったが、近年経済成長が著しいアフリカが主なマーケットとなっている。

 

時計メーカーは各国の税関と連携して偽ブランドの撲滅をすすめてはいるが、根本的な解決には至っていないのである。

 

 

正確に時を刻み、品質や機能が優れていることで評価されてきた日本の腕時計。今回見てきたように時計作りの現場では、更に進化させようという取り組みが始まっていた。

しかし、スイスを始めとする世界の高級ブランドと競い合う中で、確かな地位を獲得することは並大抵のことではない。

これまでのメイドインジャパンを変える新たなイメージを作ることができるか、飽くなき挑戦に期待したい。

 

 

 

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