こんにちは。ひとりで.comです。
2018年5月13日放送の知られざるガリバー〜消費者の知らないエクセレントカンパニー〜はCKD株式会社の特集。
創業から今年で75年。医薬品、自動車、半導体など、様々な産業文化の自動化技術のパイオニアであり“縁の下の力持ち”として、なくてはならない存在のCKD株式会社。世の中のトレンドに合わせた技術革新で、魅力あふれる商品を生み出していくという、その独自の最先端技術に迫ります!
空気圧機器 / 制御機器シェアトップのCKD株式会社
縁の下の力持ち:CKD株式会社
物を放送する機械などを作る企業であるCKD株式会社は年商約940億円。例えば、つまむとゼリーが出てくる包装で有名な蒟蒻畑のゼリーの包装する機械もCKD株式会社が製造している。
また、薬品を包装する機械は国内シェア7割を誇る。顧客の要望を形にしたいと何度も設計図を書き直す知られざる縁の下の力持ちの秘密に迫る。
愛知県小牧市に本社を置くCKD株式会社。現在CKD株式会社の代表取締役社長をつとめるのが、梶本一典さんである。
少子高齢化、労働力不足が叫ばれる中、自動車・家電・半導体など様々な産業におけるオートメーション化に寄与している。従業員は約4,000名おり、売上高は約940億円を誇る。国内43箇所に営業拠点を持ち、4つの工場を持つ。アジアや欧米ににも71ヶ所の営業拠点があり、売上の3割を海外から捻出している。売上の内訳はオートメーション機械が2割、機能部品が8割となっている。
その製品のラインナップは50万点以上にもなるという。
世界一の生産量を目指せ
1943年に設立したCKD株式会社。戦後2年後、CKD株式会社として初のオートメーション機械である「真空管製造機械」を手掛け、自動化技術会社のパイオニアとなった。さらに4年後には、真空技術を活かして、蛍光灯を作る蛍光灯製造機械を開発した。この頃、蛍光灯の需要が高まっていたため、どこよりも早く作れるオートメーション機械を求められ、製造ライン上の蛍光灯の感覚を詰めるなど様々なスピードアップ技術を導入していった。
かつては、1時間あたり1,200本の蛍光灯の製造が可能だったものが、1992年には1時間あたり8,000本のスピードとなり、世界トップクラスの生産速度となり国内外の企業から信頼を得ることとなった。こうした技術への追求が”縁の下の力持ち”の原点となったのである。
圧倒的シェアを持つ薬品包装機
なかでも圧倒的なシェアを持つのが薬品包装機である。その名の通り、錠剤をひとつずつ包む機械で、1分間に最大で8,000錠の包装が可能となっている。薬品包装機では、成型・充填・蓋の貼付け・裁断の4つの工程をすべて自動で行うことができる。
CKD株式会社は1960年代以降、錠剤のニーズの高まりを受け薬品包装機の開発に着手し、この分野で50年以上もリードし国内シェア7割を誇る。
さらにこのオートメーション機械の中には複数のカメラが搭載されており、不良品も自動的に排出してくれるのである。極めて小さい異物まで見逃さないこの精度は世界最高クラスの精度だという。
さらに薬品包装機の場合、扱う商品の特性上クリーンルームで作業を行わなければならず、包装機のコンパクトさが求められた。少しでもコンパクトな薬品包装機を作るために、CKD株式会社の技術者は何度も設計図を引き直し、4年の歳月をかけて小型化に成功したのである。