[未来世紀ジパング]食で斬る!韓国異変「南北融和」の裏で大行列・・・ – 2018年5月23日

未来世紀ジパング
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こんにちは。ひとりで.comです。

2018年5月23日放送の未来世紀ジパングは「食で斬る!韓国異変「南北融和」の裏で大行列…」と題して韓国と周辺諸国との関係を食の面から切り開いてみる。

 

先月の南北首脳会談の裏側で、韓国では様々な異変が起きていた。キーワードは「大行列」。

1時間待ちの平壌冷麺店に、写真撮影で大混雑の”ニセ板門店”。街中には東京・大阪・京都など日本の地名がついた韓国オリジナルのチェーン店が乱立。

さらにチキンやイチゴなど「謎の像」まで出現。一体何が起きているのか、ニュースが伝えない韓国の今が「食」から見えてくる。

 

 

食で斬る!韓国異変「南北融和」の裏で大行列

 

南北会談で冷麺が空前のブーム

 

2018年4月27日に開かれた11年ぶりの北朝鮮と韓国による首脳会談。これが実現したことによって、韓国内でさまざまな食の変化が起きていた。

そのひとつが、平壌冷麺である。これは、金正恩総書記が平壌冷麺を韓国大統領に持ってきたというエピソードに起因する。

平壌冷麺はそば粉100%に水と塩を加えるだけというシンプルな構成。高い圧力をかけることで強いコシが出るのだという。そして、冷麺にかける特製スープは牛肉の出汁が7割、大根キムチの汁が3割という配合である。

いま、韓国のソウル市内の冷麺店には連日行列ができるほどの人気となっているのだという。実際、とある企業による調査によれば、首脳会談以降で韓国国内1,500店の冷麺店の売上が8割伸びたという。

 

一方、韓国国内には冷麺のライバルとも呼べる食べ物がある。大豆で絞った豆乳で作るコングクスという豆乳スープの冷やし麺である。

 

文在寅(ムンジェイン)大統領の支持率は、2018年1月には過去最低の64%だったが、南北首脳会談後には、83%まで回復している。

 

 

 

韓国国内と日本の関係を食の面から切る


ソウルのグルメスポットを歩くと、そこかしこに日本語の文字が書いてある飲食店の看板が目に入る。

  • お肉のおいしい東京やき
  • 居酒屋うまい京都
  • こうべ
  • ふくおか
  • 新宿カレー

などである。しかし、これはどれも韓国オリジナルのもので、日本企業とは関係ない。2018年2月にオープンした新宿カレー。店名の由来は、オーナーの韓国人が新宿に住んでいたから…ということらしい。ここのカレーは日本のカレーに良く似ていると評判になっているという。

さらに、「東京で食べた牛丼」というお店は、オーナーが東京で食べた吉野家の味に感動して設立したという。自らの舌で確かめながら2年の歳月を経て秘伝のタレを完成させたのだという。その看板もおなじみのオレンジ色に黒い文字の看板となっている。

実は、現在、韓国には日本の牛丼チェーンは進出していない。1990年代に吉野家は一度進出しているが、1998年に韓国から撤退。今でも吉野家・松屋・すき家という日本の牛丼3大チェーンを寄せ付けない不毛の地なのである。

 

さらに、「自由が丘8丁目」というカフェもある。韓国国内で24店舗を展開している。ウリは、自由が丘で修行した韓国パティシエ考案のケーキである。

オーナー曰く

日本の自由が丘は7丁目まで。そこで韓国に8丁目を作りたく、自由が丘8丁目という名前にした

のだという。

 

こうした韓国オリジナルで、見過ごせないのがいちごである。いま、韓国では空前のいちごブームが起きているのである。このいちごが注目されるきっかけとなったのが、平昌オリンピックで日本のカーリングチーム女子、カー娘。が通称”もぐもぐタイム”に食べていた韓国産のいちごだったのである。

 

実は、韓国国内では20年ほど前まで、いちごの栽培は一切されていなかった。それが今では、韓国から他国に輸出するくらいにまで産業として成長しているのである。その中でも一番人気のいちごの銘柄が雪香(ソルヒャン)という銘柄である。

しかし、実は、この韓国産のいちごは、約9割以上が日本の品種をもとに開発されたものだという。しかもそれが、無断で栽培されているのだという。

 

韓国南部にあるチンジュという街はいちごの生産地で、いちご発祥の地と言われている。この地で50年に渡っていちご農家を営むとともに研究を続けているキム・チュンギルさん(85歳)は、長年、韓国の気候にあういちごが作れずに悩んでいたという。

そこで目をつけたのが、日本のレッドパールという品種だった。キムさんは足繁く日本に通い、レッドパールの苗を分けてほしいと交渉を行った。レッドパールの開発者は、

  • 5年の期限
  • 他人に譲らない
  • 使用料を払う

などの条件を元に契約を行ったのだという。

 

それと元に韓国でレッドパールの栽培が始まったのだという。キムさんは、周辺の農家に対しても技術指導を行いながら管理していたのだが、ある時から収穫量が合わなくなったのだという。その理由を農家に聞いてみても、天候不順などを理由に収穫できなかったというが、よく調べてみると苗を横流ししていることが発覚したのである。

 

流出した苗はまたたく間に韓国国内に広がり、なんと韓国産のいちごの約8割がレッドパールだと言われている。その後、日本政府が抗議を行うと、なんと日本の品種同士を交配し、雪香(ソルヒャン)という品種を開発し、韓国オリジナルの品種だと主張しているのだという。

 

日本政府はこの流出による損失額は過去5年間で約220億円だと試算している。

 

 

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中国と北朝鮮の関係

大同江ビール
大同江ビール

中国と北朝鮮の国境線である丹東。国連の経済制裁が続く中にもかかわらず、北朝鮮から中国に多くのトラックが入っていく様子が見て取れる。なんと、経済制裁中にも関わらず、多くのものが輸入されていた。

中でも大同江ビールが人気なのだという。

 

中国との首脳会談が実現してから、より輸入がしやすくなっているのだという。

 

 

 

 

フライドチキンからアワビへ

 

韓国では、昔から財閥企業がその地位を確固たるものにしてきた。しかし、近年財閥企業の問題が浮き彫りになり、その地位が揺らぎ始めている。

韓国国内ではこうした状況を表す言葉として

起承転鶏

という言葉がある。これは、どんな人生を送ってもどんな道をあるいても、多くの人が最後に落ち着くのはチキン店、という意味を表している。

 

韓国国内では、チキン店が乱立しており、国内にフライドチキン店が5万店以上あるのだという。ソウル郊外には、チキン大学というフライドチキン店を開業する人たちがそのノウハウを得るための研修学校なのである。企業退職者や若者を中心に年間400人もの人が通っているのである。

未来世紀ジパングでは、昨年もこのフライドチキン店に関して取材していた。

 

その時、新しく開業したチキン店を1年半ぶりに訪れると、すでに別のお店に変わってしまっていたのである。

 

そしていま、チキンから漁への流れが韓国国内で起こっているのだという。韓国は現在水産物消費量世界第一位となっており、そんな中でいま人気なのが、アワビである。

アワビはサムゲタンやお粥、鍋などさまざまな料理で使われるため、よく売れるのだという。

しかし、なんでも人気が集中してしまうのが韓国。海を埋め尽くす生簀がそこかしこにできてしまい、すでにアワビ漁も飽和状態に陥ってきているのだという。養殖をする人も増え、アワビ自体の値段が下がってきており、今後はさらに厳しくなると考えられる。

 

こうして、これまで言われていた

起承転鶏

が、いまや

起承転漁

となっているのである。

 

 

 

 

 

 

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