こんにちは。ひとりで.comです。
2018年6月3日放送の知られざるガリバー〜消費者の知らないエクセレントカンパニー〜は「電動工具の大手メーカー工機ホールディングス株式会社(旧:日立工機)」の特集。
ドリルや丸のこなど、電動工具の大手メーカー「工機ホールディングス株式会社」(2018年6月に社名変更)。70年におよぶ歴史に裏付けされた高い信頼性と革新的な製品を生み出す技術力をもとに“全製品コードレス化”を目指しています!
今回は、会社の未来を左右する開発現場の裏側に密着取材!さらにグローバル市場におけるリーディングカンパニーへの野望とは!?
電動工具の大手メーカー工機ホールディングス株式会社
電動工具の分野で日本トップシェアの工機ホールディングス株式会社
電動工具を製造販売し、年商1,900億円を誇る工機ホールディングス株式会社。もともと、日立工機株式会社という社名だったが、2018年6月に社名を工機ホールディングス株式会社に変更した。電動工具は我々の家やマンション、電車などのインフラなどに欠かせない道具となっている。
ネジを締めるドライバーや、穴を開けるドリル、削るグラインダー、切る丸のこなど電動工具の種類は多岐にわたり、日本のものづくりを支えていると言っても過言ではない。
この分野で工機ホールディングス株式会社は日本トップクラスのシェアを持っている。
工機ホールディングス株式会社の代表取締役社長は前原修身さん。工機ホールディングス株式会社は全世界で約2,500件の特許を取得している。特に電子設計・電子回路技術・回転等モーター技術に関しては世界トップクラスの水準だと自負しているという。
こうした技術力を活かして、早くから海外進出を果たしてきた。
工機ホールディングス株式会社の従業員は約6,500人。その年商は約1,900億円となる。国内の営業拠点は59ヶ所で、工場を3ヶ所に持つ。海外にも55ヶ所の営業拠点を持ち、7つの工場も持ち、年商のおよそ8割を海外で稼いでいるのだという。
そんな工機ホールディングス株式会社が長年力を入れてきたのが、
電動工具のコードレス化
である。
電動工具は、コード付が一般的だったが、しかし作業の邪魔となっていた。そこで工機ホールディングス株式会社は電動工具のコードレス化に力を入れてきたのである。いまや、そのコードレス製品は200種類以上にもおよぶ。
しかし、工機ホールディングス株式会社が現在製造している電動工具は全部で1,300種類以上。したがって、コードレス化は全体の2割にも及ばないとあって、お客様からは早いコードレス化を要求されているのである。
機関銃製造から電動工具へ
工機ホールディングス株式会社の工場で働く従業員は、男性よりも女性の方が多いのだという。これは、電動工具の組み立ては細かい部品や作業が多いため、手の小さい女性の方が作業に向いているのだという。
工機ホールディングス株式会社のルーツは、日立兵器株式会社で、第二次世界大戦中は機関銃を製造していた。そして終戦後の1948年に日立工機株式会社が設立され、兵器メーカーから電動工具メーカーへと転身していたのである。
機関銃の回転部分に関する技術者が残っていたため、それを活かせる電動工具への領域に進出したのだという。高度経済成長の波に乗り、順調に発展してきた。
ところが、2018年アメリカの投資会社の出資を受け、日立グループを離れ、工機ホールディングス株式会社として新たな発信をはじめることとなったのである。
新しいブランドは「HiKOKI(ハイコーキ)」とした。このiとKの間にはNo.1を目指す「1」の文字が隠されているのだという。
世界No.1を目指すためにいま工機ホールディングス株式会社がもっとも力を入れているのが、マルチボルトという製品である。このマルチボルトはいわゆるバッテリーである。従来品と比較してバッテリーの出力が1.5倍にもなった。