[カンブリア宮殿]( アイリスオーヤマ ) 新家電戦争の大本命!”なるほど&低価格” アイリス流モノづくり– 2018年6月21日

カンブリア宮殿
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こんにちは。ひとりで.comです。

2018年6月21日放送のカンブリア宮殿は「新家電戦争の大本命!”なるほど&低価格” アイリス流モノづくり」と題してアイリスオーヤマ社長 大山健太郎(おおやま けんたろう)さんが登場します。

 

ホームセンター向けの”便利で低価格な商品”で成長を遂げてきたアイリスオーヤマが、今までにない消費者目線に立った家電製品で大躍進を遂げている。

ヒットを飛ばすのは、大手メーカーが競い合っている多機能商品とは一線を画した家電、つまり本当に消費者が欲しい機能にこだわりぬいた「なるほど家電」。その成功もあり、この10年でグループ年商は4,200億円に倍増。

ピンチの局面にこそ、新たな事業に挑戦し成功をつかんできた、アイリス流モノづくりの知られざる全貌に迫る!

 

新家電戦争の大本命!”なるほど&低価格” アイリス流モノづくり

 

なるほど家電で新家電メーカーへ

 

梅雨真っ只中の現在、洗濯物を部屋干しに悩んでいる人が毎年多く存在する。しかし、そんな問題を解決するのが、アイリスオーヤマが発売している

サーキュレーター衣類乾燥除湿機

である。

これは乾燥機と除湿機を合体させた商品で、これによって、室内で部屋干しした洗濯物を一気に乾かすことができる。

 

また、洗濯物だけでなく、梅雨の時期に困るのが布団である。そんなときに役立つのが、

ふとん乾燥機 カラリエ

である。

 

今までふとん乾燥機といえば、温風を送り込むカバーをつけるなど、準備が大変だった。しかし、このふとん乾燥機 カラリエはマットを用意する必要がないとあって、消費者から評判となっている。

 

こうした便利グッズを提供しているのがアイリスオーヤマである。アイリスオーヤマと言えば、ホームセンターなどでプラスチック製のケースなどの日用品を販売しているメーカーとして知られているかと思いますが、実はいま、家電製品の販売で大手家電メーカーとならぶ人気となっているのである。

人気の秘密が

なるほど家電

というキャッチコピーである。

例えば、最新の炊飯器では、お米を窯に入れるだけで、米の量と必要な水分量を計測してくれ、窯に水を注ぐと、その水分量も計測してくれる。また、炊飯器とIHヒーターが一体型となっており、ご飯とすき焼きなどを一緒に調理することができるのである。

 

 

アイリスオーヤマは、2010年にもカンブリア宮殿に出演しているが、当時2,000億円だった年商が、2017年には4,200億円にまで成長している。その大躍進を支えているのがなるほど家電なのである。

 

では、一体なぜ、わずか数年間で家電メーカーへと変貌できたのであろうか。

 

 

アイリスオーヤマが家電部門を一気に拡大させたのは2012年のことである。その頃、大手家電メーカーは海外勢との戦いに破れ、大規模な人員削減を行っていたのです。それをアイリスオーヤマはチャンスと捉え、優秀な技術者を大量に採用したのである。

シャープや東芝、三洋電機などからリストラされた技術者を雇入れ、もともと持っていたアイリスオーヤマの技術との融合を図ったのである。

 

また、アイリスオーヤマのなるほど家電が躍進したもうひとつの理由がその価格にあった。アイリスオーヤマでは、お客さんがその商品を見たときに値ごろだと思ってもらえるかどうかが商品化の絶対条件なのだという。

 

 

アイリスオーヤマの開発の秘密”使い倒し”

 

アイリスオーヤマの家電開発に欠かせないのが、通称”使い倒し”である。例えば、競合各社の掃除機を徹底的に使い倒して不満を見つけるのである。開発部員総出で行う、この使い倒しこそが、新商品の肝である。

 

開発者が良いものを作ったとしても、それが消費者に受け入れられるわけではない。しっかり、競合他社の商品を含めて、その製品を使い倒すことで細かい部分のニーズを掴むことができるのである。

 

 

アイリスオーヤマの成り立ち

 

アイリスオーヤマは1958年に大山ブロー工業所という現社長の大山健太郎さんの父・森佑さんが創業した下請け工場に端を発する。得意としていたのは、プラスチック製品のブロー成形である。

しかし、大山の父はがんを患い、若くして亡くなってしまった。そして、大山健太郎さんが、19歳で代表取締役に就任したのである。

ここで、大山健太郎さんは危機をチャンスと捉えて勝負に出る。これまでの下請けからの脱却を図り、自社製品の開発を進めた。まず最初に作ったのが、ブロー成形の技術を活かした、海での養殖などで使われる浮き玉である。

当時、真珠養殖の現場でガラス製の浮きが悩みの種だと聞きつけたのである。全国の漁協に直接サンプルを送りつけて、直接取引を行ったのである。

そして、次に目をつけたのが農業の現場である。当時使われていた木製の重い苗箱をプラスチック製の苗箱を製造しヒットを飛ばした。

 

しかし、1973年に再び危機が訪れる。それがオイルショックである。工場は在庫で溢れかえり、一気に倒産の危機に陥った。そのまま続けると廃業するしか亡くなってしまうため、リストラを余儀なくされた。

ここで大山健太郎さんは再度攻めに出る。日本の140万社のデータを調べ、そんな時代でも業績を伸ばしていたとある会社を見つけた。その会社は、園芸用のプラスチック製品を製造しており、それが自社だったらもっと良い商品を作ることができるのではないかと考え、プラスチック製のプランターを自社開発した。

これを機にホームセンター向けの日用品市場に参入し、さらに特大のヒットを飛ばすことになる。それが、透明の収納ボックスである。

 

 

 

アイリスオーヤマが手がけるコメ事業

 

アイリスオーヤマが人気なのは、家電製品や日用品だけではない。2013年からコメ事業への参入を行っており、東北産のつや姫を精米している。

そのお米のおいしさは折り紙付きで、セブンイレブンが販売しているプライベートブランド商品にも使われているほどである。

 

一般にコメは精米時の摩擦熱で味が劣化すると言われている。そこでアイリスオーヤマは精米工場内の温度を15℃以下にする低温製法で製造することで旨味を逃さない製法を行うことに成功したのである。

アイリスオーヤマがコメ事業に進出したきっかけは東日本大震災。大山健太郎さんは、被災した農家を守ろうと農家からコメを買い取り低温で精米するビジネスを立ち上げたのである。

 

 

 

 

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