こんにちは。ひとりで.comです。
2018年7月1日放送のがっちりマンデーは「儲かる地味チェンジ第3弾!」と題して郵便受けの入り口を少し大きくして業界トップになった株式会社ナスタ、サラダチキンの皮をとって売上を3倍にしたアマタケ、陶器素材を変えて汚れがつきにくくなったLIXILのトイレを特集します。
ちょっと見ただけでは判らない!地味な変化にこそ、深い儲かりのこだわりが隠されている!!
今回は、ご好評いただいている「儲かる!地味チェンジ」の第3弾をお送りします。
「儲かる地味チェンジ」第3弾!
郵便受けを地味チェンジして業界トップに!
東京都中央区の株式会社ナスタという企業。この企業が地味チェンジしたのが、郵便受けである。郵便受けのトップメーカーである株式会社ナスタは、集合住宅用の郵便受けの郵便物の入り口の高さを2.5センチから3.6センチに変更したのだという。
この1.1センチの幅が実は重要なのだという。
実際に、Amazonから依頼があったもので、Amazonが本やDVDの宅配に使うメール便が3.5センチあり、以前の郵便受けのものだと入らなかったのだという。
宅配を担当する日本郵政は、メール便が入らないため、これまでは全て持ち戻りとしていたのである。
これをAmazonと日本郵政と株式会社ナスタが3社で協議し、郵便受けの入り口を広くしたのである。
しかし、ここである問題が発生してしまった。もともと、郵便受けの入り口が2.5センチになっていたのは理由があり、中の郵便物を盗難されないように狭くしていたのである。それが、入り口の高さが3.6センチになってしまったことによって、盗難の危険性が増してしまったのである。
そこで株式会社ナスタが開発したのが、盗難防止投入口「ナスタガード」である。
このナスタガードの暖簾のような板を配置することによって、中の物を取り出せない仕組みにしたのである。
このナスタガードを2014年に導入してから、株式会社ナスタの売上は、2倍に成長したのだという。さらに、郵便受けのボディの部分をステンレスからプラスチックにしたことによって、軽く材料費も安くなったのだという。
サラダチキンの皮を取って売上3倍以上
宮城県多賀城市にある株式会社アマタケ。アマタケでは鶏肉の生産から加工まで行うチキンの専門店で、スーパーやコンビニで販売されているサラダチキンを製造している企業である。
このアマタケが行ったのが、2014年にサラダチキンの皮をとったのである。すると、400万パックだった年間売上数が1,100万パックまで増加したのである。
サラダチキンの皮は主婦に聞いた際に、食べずに捨ててしまうという意見が多くあり、皮を取り除いたのだという。さらに、時を同じくして日本では糖質制限ダイエットブームが到来し、筋肉を作ろうという人が、大量に購入するという現象が起きたのである。
しかしただでさえ脂肪分が少ないムネ肉は皮をとってしまうとパサパサになってしまう。それでは売り物にならないということで、ジューシーさを保つため真空の状態にしてタレに漬け込んだりパック詰めの際に工夫することでしっとりとしたサラダチキンを保っているのだという。
トイレの素材を地味チェンジして汚れがつかない
システムキッチンなど、家庭内の建材で有名なLIXIL。その年間売上は1兆7,000億円にものぼる。そんなLIXILが地味チェンジしたのが、トイレである。
トイレの素材はもともと陶器なのだが、それをアクアセラミックという名前のものに変更したのだという。このアクアセラミックは、水垢や汚物の油汚れが100年もの長い間つきにくい新たな素材で世界初の機能なのだという。
陶器で作られたトイレの表面の素材は主に2種類で水を弾く撥水性のものと水に馴染む親水性のものである。撥水性の素材だと水垢はつかないが油汚れは残ってしまう、一方、親水性だと油汚れはつかないが水垢は残ってしまうというジレンマがあったのである。
それを解決したのがアクアセラミックである。
その作り方や素材などは企業秘密で言えないのだというが、2016年の発売以降、どんどんアクアセラミックが拡大しているのだという。