こんにちは。ひとりで.comです。
2018年7月1日放送の知られざるガリバー〜消費者の知らないエクセレントカンパニー〜は株式会社ユーシン精機の特集。
国内外の取出ロボットのトップメーカーで、常に革新的な技術を開発している株式会社ユーシン精機。その製品の特徴は「速さと正確さ」。
また、社名の由来である「信用の有る会社」であることにこだわり続け、社長自ら精力的に海外視察、アフターフォローの充実につとめている。“決してあきらめない開発”ユーシン精機の真髄に迫ります!
「できない無理だ、は出発点」ユーシン精機
取出ロボット分野でシェア国内シェア46.2%のユーシン精機
産業用ロボットを手がける株式会社ユーシン精機。その年商は約208億円、取出ロボットの分野で国内シェア40%以上を誇る。取出ロボットはプラスチックの完成品などをある位置から別の位置にすばやく正確に移動させることが求められる。その分野に特化することで年商208億円にまで成長している。
京都府に本社を置く株式会社ユーシン精機。その企業を牽引するのは創業者のご主人の跡を継いだ小谷眞由美 代表取締役社長である。
できない無理だ、は出発点
として、他社ができないからこそそこに価値があり、2番手・3番手では意味がないと語る。
株式会社ユーシン精機は従業員数630人で最後発ながら、国内シェア46.2%を誇る。国内に15ヶ所、海外に17の国と地域に35ヶ所の拠点を持つ。
株式会社ユーシン精機が取出ロボットを初めて開発したのが、1978年。かつては、完成品は人が手で取り出すのが一般的だったが、ときは高度経済成長時代で、求められたのはスピードだった。完成品をより多く作るために必要だったのが人の手を必要としない取出ロボットだったのである。そこに目をつけたのが、創業者の小谷進さんだったのである。
取出時間を短縮させることで工場の生産性をアップ
株式会社ユーシン精機が世界にその名を轟かせたのが、CDなどのディスクを取り出す超高速光ディスク取出ロボットであった。
薄いプラスチックのディスクは成型時間が短く機械から取り出す時間を短縮することで生産量の大幅アップが期待されたのである。
株式会社ユーシン精機の取出ロボットを導入する前は、0.6秒かかっていた取出時間を0.25秒に短縮したいと要望を受け、ライバル企業が白旗をあげるなか、株式会社ユーシン精機はあっさりその目標をクリアし、0.15秒の取出時間を実現したのである。
さらにその8年後には、さらにその時間を上回る0.069秒の取出時間を実現した。
新しい技術を積極的に取り入れるユーシン精機
株式会社ユーシン精機は1973年、創業者の小谷進さんが設立した。革新的な技術で製品を進化させてきた。そのひとつが取出ロボットの動きである。かつて取出ロボットは空気の力でアームを動かしていたが、遅い上にミリ単位の細かな動きに対応できなかった。
そこで、業界で初めてアームの動きにモーターを採用した。モーターの機敏な反応で高速化させ、さらに正確な動きを実現した。
しかし、ここで問題が発生した。というのもその頃、モーターは価格が高かったため、機械自体の値段が大幅に上がってしまったのである。
そこで打って出たのは「貸与キャンペーン」。良い製品であるということを実際に使ってもらって理解してもらおうとしたのである。
この貸与キャンペーンが見事的中し、次第に売上があがっていったのだという。
現在は、モーターの価格が下がったこともあり、アームをモーターで動かすというのは業界のスダンダードになっている。
さらに、株式会社ユーシン精機では、取出ロボットの操作に、1996年他社に先駆けてタッチパネル式のコントローラを採用した。これによって、操作性が増し、操作ミスも減少。
こうした新しい技術を積極的に取り入れているという。