こんにちは。ひとりで.comです。
2018年7月8日放送の知られざるガリバー〜消費者の知らないエクセレントカンパニー〜は株式会社椿本チエインの特集。
チェーンを追求し、進化を続ける「株式会社椿本チエイン」。“椿本のチェーンがなければ日本のモノづくりが成り立たなくなる”とも言われるほど、エスカレーターや自動車など、様々な動くものにその技術は使われています。
あらゆるニーズに応え、「動かす」ことに進化をもたらす企業を目指す!という、世界トップブランドの裏側に密着!
自動車エンジンのチェーンでは世界シェアNo.1:椿本チェーン
我々にも身近な存在のチェーン
チェーン業界でその名を世界に轟かせる株式会社椿本チエイン。チェーンと言えば、自転車を想像している人が多いかと思うが、椿本チェーンは主に産業用チェーンを製造している。
どこにでもあるエスカレーターや回転寿司のレーン、ジェットコースターのレーンなど、意外と身近なものを製造している。
株式会社椿本チエインは今年で創業101年目を迎える産業用チェーンのパイオニア。国内シェアは57%とダントツトップである。さらに自動車のエンジンを動かすために用いられるチェーンでは、世界No.1のシェアとなっている。
現在、株式会社椿本チエインのトップを牽引するのは、代表取締役社長の大原靖さんである。その強みは
さまざまなニーズにこたえることができること
だという。株式会社椿本チエインが売り出すチェーンはなんと2万種類にも及ぶ。製造業や建設業、農林漁業や工業などさまざまな分野で応用されているチェーン。それが故にさまざまなチェーンのニーズが存在する。
それに対してひとつひとつ要望を満たして顧客の信頼を獲得していく。それこそが、株式会社椿本チエインの大きな強みなのである。
大阪に本社を構える株式会社椿本チエインは従業員数8,358人、国内に37の拠点と12ヶ所の工場を持ち、海外には26の国と地域に77拠点を持つ。年商は2,157億円でチェーン業界のトップを走り続けている。
そもそもチェーンとはいったいどんなものなのか…大きく分けると2つのタイプがあるという。まずひとつめが動力を伝えるチェーン、そしてもうひとつがモノを運ぶチェーンである。
自転車から産業用への創業秘話
大正時代の1917年、自転車用のチェーンの製造・販売からスタートした株式会社椿本チエイン。順調に業績を伸ばしていったが、第一次大戦後に鉄の価格が暴落し、自転車のチェーンでは経営が成り立たなくなってしまった。
苦境に立たされた創業者の椿本説三さんは紡績工場で産業用のチェーンを見つけ、今後この産業は伸びていくのではないかと考えたのだという。自転車用のチェーンと産業用のチェーンは基本的には構造は同じのため、応用できるのではないかと考えたのである。
そして1928年、自転車用のチェーンの製造を辞め、産業用のチェーン製造に舵を切ったのである。奇しくも日本は海外へのビジネスを本格化させており、多くの船を必要としていた。その船に椿本チェーンのチェーンが採用されたのである。