こんにちは。ひとりで.comです。
2018年7月15日放送のがっちりマンデーは「見たことあるけど知らない！「新幹線に広告を出している会社」」と題して住友ベークライトのP-プラス、トヨタL&Fのフォークリフト、日本触媒 の高吸水性樹脂・コンクリート混和剤用ポリマーを紹介します。
駅名やニュースなどが流れている、新幹線の電光掲示板。確かに広告も流れているけれど、聞いたことない名前の会社ばかりですよね？今回は、そこに広告をのせている会社を取材！
「住友ベークライト」は薬のアレを作って売上げ2,000億円超え！
ドロドロのコンクリートをサラサラにする液体を作る「日本触媒」は、粉でも日本を支える！？「トヨタL＆F」の「L＆F」って？一体何の会社なの？やっぱりトヨタはスゴかった！
見たことあるけど知らない！「新幹線に広告を出している会社」
プラスチックのパイオニア：住友ベークライト
東京都品川区にある住友ベークライト。この会社はフェノール樹脂という素材を使ったプラスチックを製造している企業である。車のブレーキ部品、ヘルメット、飛行機の窓の枠、新幹線の机などあらゆるプラスチック製品を製造している。
その売上は2,118億円にものぼる。
さらに、地味だが、シェアが最も高いのが、薬が入っているプラスチック部分である。そのほとんどが住友ベークライトが手がけているのである。
実は、薬のプラスチック部分を作るのが難しいのだという。例えば、ビタミン剤は光に弱いため、光に強いプラスチックを製造する必要がある。
さらに、近年注目されているのが、P-プラスという野菜を新鮮に保つ魔法のフィルムである。その鮮度を保つ力はすごく、通常の袋と比べるとかなり新鮮度が変わるのだという。その秘密は、P-プラスには、70ミクロンという微小な穴が空いており、これがあることによって野菜はゆっくり呼吸することができ、新鮮さを保つことができるのである。
このP-プラスは1袋10円〜20円ほどするのだが、P-プラスを使うことで、新鮮さを長持ちさせることができ、農家は生産量を増やし、遠くの市場まで出荷させることが出来るのである。
ニッポンの物流美：トヨタL&F
愛知県高浜市にあるトヨタL&F。L&FとはLogistics＆Forkliftの略で、物流システムとフォークリフトを組み合わせた企業なのである。そのフォークリフトは国内での販売台数はなんと52年連続で1位という記録を持っている。2017年の売上高は1兆2,830億と1兆超え！
特にフォークリフトは運ぶものや大きさによって、1台1台異なり、目的にあわせてカスタマイズが必要となるのである。
それだけ多種多様のフォークリフトのため、ほとんどの作業が手作業で製造されている。フォークリフトは運ぶものによって、フォークの大きさがかわり、フォークの大きさが変わると、それによって車両全体のバランスにも影響する。したがって、そのフォークにあわせて、部品の取り付け位置を調整しバランスも調整する必要があるのである。
すごい素材で応える：日本触媒
高吸水性樹脂を製造しているのが日本触媒である。この正式名称は「アクリル酸重合体部分ナトリウム塩架橋物」という。実はこれは触媒ではなく、プロピレンという原料と酸素を触媒を使うことによってアクリル酸ができるのである。
そもそも触媒とは、化学反応を早くする物質のことをいう。例えば、AとBという素材があり、この2つは併せても何の反応も起きないが、触媒を組み合わせることによってCという新たな物質が出来上がったりするのである。この触媒をつかて、すごい素材を作っているのが日本触媒なのである。
中でも、高吸水性樹脂に関しては世界シェアNo.1なのである。2017年の売上高は3,228億円である。
この高吸水性樹脂の主な使いみちは主に紙おむつに使われており、世界の紙おむつの４分の１に日本触媒が作った高吸水性樹脂が使われているのである。
しかし、日本触媒がすごいのはこれだけではない。コンクリート混和剤用ポリマーというコンクリートをさらさらにする薬も日本触媒が手がける素材である。コンクリートはそのままだと粘り気が有りすぎて、均一に行き届かせるのが大変だった。しかし、このコンクリート混和剤用ポリマーを使うことで、コンクリートがさらさらになり、隅々までコンクリートを行き届かせることができるのである。
このコンクリート混和剤用ポリマー、最近建設されている高級マンションにはほぼ100%使われているのだという。
