こんにちは。ひとりで.comです。
2018年8月19日放送の知られざるガリバー〜消費者の知らないエクセレントカンパニー〜は「トーヨーカネツ株式会社」の特集。
1941年創業、タンク、物流システムのトップメーカー。タンク事業は、70年に渡り石油や液化天然ガスなどのタンクを製造し、世界トップクラスの実績を誇ります。物流システム事業は、空港の手荷物搬送システムが国内シェア8割を誇り、ネット通販の即日配送を支えるシステムも高い評価を得ています。物流システムの24時間安定稼働を実現すべく、AI、IoTを活用した予知保全サービスを開発するなど、変革と挑戦を続ける姿に迫ります。
タンクメーカーのトーヨーカネツ株式会社
手荷物搬送システム国内シェア8割のトーヨーカネツ株式会社
良好や出張などで空港を利用すると、空港の手荷物受取所のベルトコンベアで見かけるのが「TKK」の文字。これはトーヨーカネツ株式会社の略なのである。
空港で手荷物を預けるところから到着先で受け取るまでの手荷物搬送システムを手がけている。その国内シェアは8割にものぼる。
トーヨーカネツ株式会社の本社は、東京都江東区南砂にある。現在、トーヨーカネツ株式会社を率いているのは、代表取締役社長の柳川徹さんである。特に現在、東京オリンピックに向けて、各空港が、改修や拡張を行っている。トーヨーカネツ株式会社としては、いかにお客様の荷物が傷つかず優しく運べるかにこだわり、手荷物搬送システムを導入している。
トーヨーカネツ株式会社の従業員はグループ合計で909人、工場やサービス拠点は国内に11ヶ所、海外に3ヶ所を持っている。グループの事業はタンク事業と物流システム事業の2つで構成されている。
タンク事業では、世界中の石油や液化天然ガスのタンクの建設を手がけ、世界トップクラスの建設実績を誇る。一方、急激に業績を伸ばしているのが物流システム事業で、空港の手荷物搬送システムだけでなく、ネット通販の物流システムも手がけている。
グループ売上の417億円のうち、およそ6割が物流システム事業で占めている。
溶接技術を活かしてタンク事業へ、そしてコンベヤの開発へ
1941年に創業したトーヨーカネツは創業社長の布能由雄氏と二代目社長の布能善吉氏が二人三脚で、工業窯炉の製造・販売を行っていた。戦争の足音が近づく中で、鉄の需要が増えることを見越してのことだった。
しかし、終戦とともに事業の転換を求められた。そこで思いついたのがタンク事業である。工業窯炉で培った溶接技術をタンクの製造に活かそうと考えたのである。
これが的中し、事業は大きく拡大。今では世界中に約5,700基のタンクが建っている。さらに1955年、建設関係の需要増を見越して土木建設用の「トーヨーコンベヤ」を製造し、高度経済成長期に増した建設需要を取り込んだ。このコンベヤがのちの物流システム事業に結びついていくのである。