こんにちは。ひとりで.comです。
2018年9月30日放送のがっちりマンデーは「儲かる「箱ビジネス」!最新の箱勢ぞろい!」と題してダンボール製造販売で日本一のレンゴーが開発したRSDP、中津川包装工業のナビエース、スリーエムジャパンが開発したキャリーハンドルを紹介します。
ネット通販花盛りの今、「箱」ビジネスが大盛況。
CDや、DVD、本を買っても段ボールのパッケージに入って届く昨今だが、段ボール自体がさらに進化を遂げていた。儲かる箱ビジネスに迫ります。
儲かる「箱ビジネス」!最新の箱勢ぞろい!
ダンボール製造販売日本一のレンゴー株式会社
ダンボールの製造販売で日本一のレンゴー株式会社。その年間売上はなんと6,000億円にものぼる。その中でも注目のダンボールのいくつかが存在する。
そのうちのひとつがRSDPと呼ばれるダンボールである。これはRengo Smart Display Packageの略称で、従来は運ぶということがメインだったダンボールに、開ける・並べる・売れるという機能をつけたダンボールなのだという。
このダンボールを活用することで、まずダンボールの箱を開けるスピードが大きく変わる。およそ5分の1ほどのスピードでダンボールを開けることができるようになっているため、ダンボールを開ける時間の効率化が可能になる。さらに、棚に並べたときの見た目も従来品よりもよくなっている。
さらにオスタックというダンボールは、ダンボールの四隅が折り畳めるようになっており、これによって、ダンボールを縦に積むことができるようになったのである。
また、ハイブリット罫線という種類のダンボールは、従来開け口が戻ってきてしまっていたものを特殊な罫線をつけることによって、ダンボールの開け口が戻らないようになっており、より商品を詰め込みやすくなっているのである。
どれも地味な変化であるが、ダンボールを取り扱う現場では重宝されているのだという。
さらに、ダンボールだけにとどまらずレンゴーでは、通販向け自動箱作りマシン「ジェミニパッケージシステム」を開発。これによっていろんあ高さの商品を自動的に計算してパッケージングすることが可能となった。
現在、CD・DVDを販売するタワーレコードがこのジェミニパッケージシステムを導入しており、これまで40人規模で個別に配送していたものを7-8人で梱包することが可能となったのだという。1台で数千万はする商品なのだが、今年だけでも10台ほどは販売する予定だという。
ピアノも入れられちゃう強度のナビエース
愛知県春日井市に本社を置く中津川包装工業という企業。こちら、会社のいたるところに「ナビエース」という表記がされている。このナビエースというのは、箱業界では有名なのだというが、通常のダンボールよりもはるかに強度が高いダンボールだという。その強度は通常のダンボールの1.8倍にもなるという。
ナビエースはダンボールの中芯の部分に高熱を加えると硬くなる特注の紙を使っており、その強度を実現したのだという。
このナビエースはこれまで木箱でなければ運べなかった重量物用に活用されているのである。例えばYAMAHAの産業用の無人ヘリコプターなどはこのナビエースが梱包に使われている。重さは木箱の3分の1で、値段も木箱の3割安になるそうである。
さらに、アップライトピアノの輸送にもこのナビエースが使われている。ピアノと言えども輸送の際には重ねる必要があるため、ナビエースでないとダンボールがもたないのだという。さらに木箱ではなく、ナビエースを使う大きなメリットがあり、それは特に輸出する際、木箱だと木に虫がついていないかの検疫が必要になるが、ダンボールだとその必要がなくなるのである。
そして、さらに新製品としてナビエースプラスという強度版を開発した。その使いみちは、車のエンジンや産業用ロボットの梱包にも使われているという。
そんなナビエースの売上は年間35億円。今後、よりナビエースの需要が高まっていくだろう。
ポストイットで有名なスリーエムジャパンが開発したキャリーハンドル
東京都北品川にあるスリーエムジャパンという企業。付箋紙のポストイットやスコッチテープなどでおなじみの企業である。この会社がダンボール箱を運ぶために作ったのが、キャリーハンドルという魔法のテープである。
このキャリーハンドルをダンボールにつけることで、重いダンボールでも取っ手をつけることができるのである。
このキャリーハンドルがダンボールから剥がれないのは接着剤が優れているからである。ダンボールには意外と凹凸があり、接着剤が硬すぎるとダンボールの表面になじまず、柔らかすぎると表面から剥がれてしまう。このちょうど中間になるように作り上げたのが、キャリーハンドルなのである。
これによって人手不足に悩む小売店や宅配業者から注目されているのである。一番重いもので22kgまでの荷物に対応することができるのだという。
昨年の売上は、前年の50%アップというから、まだまだ売上は伸びていきそうである。