[知られざるガリバー] 産業・医療の総合商社のアズワン株式会社 – 2018年10月13日 –

知られざるガリバー 消費者が知らないエクセレントカンパニー
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こんにちは。ひとりで.comです。

2018年10月13日放送の知られざるガリバー〜消費者の知らないエクセレントカンパニー〜はアズワン株式会社の特集。

 

科学機器、産業機器、病院・介護の3つの事業分野を中心に理化学機器、医療用の備品などを販売している総合商社、アズワン株式会社

ネット時代であっても、圧倒的な情報量をもつ紙のカタログをユーザーに供給し続けている。「必要なものを、必要なときに、必要なだけ」をモットーに、縁の下の力持ちを目指して躍進を続ける秘密とは。

 

 

 

必要なものを必要なときに必要なだけ理化学専門商社のアズワン株式会社

 

理化学専門商社のアズワン株式会社

 

医師が使う聴診器や診察用のベッドなどの医療用品を専門商社として取り扱っているアズワン株式会社。現在率いるのは代表取締役社長の井内卓嗣さんである。

このアズワン株式会社が扱う商品はカタログ化されており、そのページ数は2,200ページ、商品数で約5万点にも及ぶ。さらにネット上だと約250万点を取り揃えている。

 

アズワン株式会社は大阪に本社を置き、従業員は約500人、拠点は国内に21拠点、海外に9拠点を持っている。その年商は609億円、3つの事業分野で売上を構成している。アズワン株式会社が担当している研究領域では、さまざまなニーズが存在しており、例えば「かきまぜる」というものだけでも一度に複数のビーカーをかき混ぜたり、非常に小さい器の中でかきまぜることができるものなど、多岐にわたる。

「かきまぜる」だけで、約1,000点の商品が存在しているのだという。時代の変化に対応していくため2年毎のカタログを刷新している。

 

アズワン株式会社は1933年、大阪で井内盛一さんが医療用ガラス製品の卸業者として「井内盛り栄堂商舗」を創業したところからはじまる。そして1963年、理化学機器専門商社への転機を迎える。当時、まだ一般的ではなかったカタログ販売を早くから打ち出したのである。当時はお客さんの顔を見て値段を決める卸業者が多かった中で、誰に対しても同じような価格を提示するカタログ販売を始めたのである。

 

しかし、このインターネット時代になぜカタログ販売なのだろうか…。商品だけを並べて置くだけだと、どういった組み合わせでどんな実験ができるかの新しいひらめきが発生しない。カタログを見ている中で新たな方法が思いつくこともある、ということで、カタログを今でも採用しているのだという。

 

 

ユーザー目線で選ぶカタログ掲載商品

 

アズワン株式会社では、どの商品をカタログに掲載するかを重要視しており、必ずユーザー目線でどういった商品を掲載するかを決定しているのだという。

月に1回、社長も参加するカタログ掲載商品選定会議は、毎回数百点を朝10時から夕方まで一気に選定のジャッジを行う。

社長にプレゼンできるのは月に1回、その日に向けて各部署は、自分たちが選定した商品の利点などをまとめる作業を行っている。

また、アズワン株式会社ではPB開発、すなわちプライベート商品の開発も手がけている。現在カタログに掲載している20%はPB商品にしており、またカタログに掲載する商品は2年度ごとに約30%の入れ替えを行い、飽きが来ないように工夫しているのだという。

 

現在、アズワン株式会社の仕入先は3,000社、販売先は約10,000社となっており、メーカーからはカタログに商品を載せてもらうことでより自社の製品が販売されるように提案を行っているのである。

現在、毎年100万部ほどカタログを発行しており、これはすなわち100万人の営業マンが365日24時間営業活動をしていることにも値する。

 

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