こんにちは。ひとりで.comです。
ついに黒船到来!ということで、LINEによるMVNOへの参入についての考察を書いてみたいと思います。
月額500円という話題性で参入したLINEモバイルの格安SIM
【目次】
1.LINEモバイルとは?2.料金体系3.LINEが参入する狙い
【目次】
1.LINEモバイルとは?
LINEモバイル株式会社は、LINEの完全子会社で、今回のMVNO事業の為に立ち上げられた子会社で、代表は嘉戸彩乃氏が努める。LINEモバイルに関する基本情報は以下の通りです。
【LINEモバイル株式会社 概要】
社名:LINEモバイル株式会社
設立:2016年2月26日
資本金:4億6,000万円
代表者:代表取締役社長 嘉戸彩乃
主な事業内容:インターネットへの接続サービスの提供
電気通信事業、インターネット電話その他情報通信に関するサービス業
2.料金体系
「月額500円から始める格安SIM」と安い価格帯を謳っているが実際の詳細プランはどのようになっているのでしょうか??
まずプランは大きくふたつにわかれます。
<LINEフリープラン>
月額500円(税抜)から、「LINE」の通話・トークが使い放題となるプラン。その他のデータ容量も1GB付
※余ったデータ量は翌月末まで繰り越し可能
※初月の月額基本利用料は無料
※データ通信のみをご利用の方でも、LINEアカウントはFacebook認証およびSMS認証を必要とせず新規作成が可能
月額500円で利用可能なのは、データ通信のみのプランでかつ音声通話は不可のプランに限った事です。通常の電話番号を取得するにはそれ以上のプランを選択する必要があります。
LINEを使用するには通常、SMSによる認証が必要となります。しかしながら、このLINEモバイルを利用するとSMS認証せずにLINEを使用することが可能です。
<コミュニケーションフリープラン>
3GBから10GBまでデータ容量を選択でき、「LINE」に加え、「Twitter」「Facebook」が使い放題となるプラン
※余ったデータ量は翌月末まで繰り越し可能
※初月の月額基本利用料は無料
※初月の月額基本利用料は無料
また、いずれのプランでもデータ容量が足りなくなった際には、0.5GB/500円(税抜)より追加で購入も可能です。
※音声プランのみ利用開始日の翌月から12ヶ月目の末日までの最低利用期間があり、満たない場合の解約には解約料9,800円(税抜)が発生します。
ここ、注意です。
音声プランのみ利用開始日の翌月から12ヶ月目の末日までの最低利用期間があり、満たない場合の解約には解約料9,800円(税抜)が発生します。
また回線はNTTドコモの回線を使っている、とのことです。
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3.LINEが参入する狙い
黒船的に参入してきたLINEですが、MVNO市場全体のマーケットシェアは以下の通りとなっております。
後発で入ってきたにもかかわらず、「楽天モバイル」がシェアNo.1を獲得しています。特に楽天モバイルは、楽天というECマーケットを持つ強みと、楽天モバイル用に全国90箇所以上に特設店舗を設けています。特に高齢層を中心に、「店舗で説明を受けた上でメリット・デメリットを確かめてから加入したい」というニーズが強く、一気にシェアを伸ばしているようです。
LINEがこの状況下において参入するメリットは以下のように考えられます。
(1)スマートフォンの普及率向上
LINEはサービス自体が、スマートフォンに最適化されたサービスです。故に、スマートフォンの普及がLINEというサービスの普及に寄与すると考えられ、自身がMVNO事業者となることによって、それを後押ししようというLINEという会社自体の新規事業としての位置づけをしているということです。
(2)プラットフォーマーとしての囲い込み戦略
LINEはLINEというコミュニケーションプラットフォーム上に、スタンプやゲーム、LINE payなどプラットフォーム上での様々な事業展開をしています。LINEモバイルによって、LINEの利用者が増えることによって、そのプラットフォーム上で顧客が回遊しお金を落としていってくれる、そうして更にLINEというプラットフォームの価値があがり、ToBビジネス(公式チャンネル等)を発展させることができるようになります。
以上、2つの理由から今回のMVNO事業への参入を決定したのでしょう。LINEモバイルでの単体黒字化を目指す、と掲げておりますが、やはり投資の側面が強いのではないかと考えられます。
今後の動向も注視していければと思います。