新しいトレンド ”住民経営マンション”とは? – 2016年9月6日:ガイアの夜明け –

ガイアの夜明け
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こんにちは。ひとりで.comです。

2016年9月6日に放映されるガイアの夜明けでは、新しいマンションのトレンドである

 

”住民経営マンション”

 

という考え方について紹介されます。さて、この”住民経営マンション”とはなんでしょうか??

 

”住宅経営マンション”とは?

 

 

もともと、この住宅経営マンションとは、SUUMOを運営する株式会社リクルートホールディングスの池本洋一氏が2016年のトレンドキーワードとして2015年12月に語ったいわば造語であり、その意味するところは、

 

マンションの住民、具体的には管理組合が主体で、資産価値の維持や住み心地の改善のために意思決定を行い、管理・遂行する

 

ということを表します。

これまでの管理組合主体に任せっきりになっていた、マンション管理やマンション経営をマンションの住民が主体となって取り組み、この先数十年を見越した形でのマンション自体の資産価値向上を考え、周辺環境等を設計していこうという取り組みである。

 

 

 

住宅経営マンションが注目される理由

 

住宅経営マンションが注目されるようになった背景には、以下のような構造的課題とトレンドが密接に絡んでいると考えられます。

 

【4つの課題】

  1. 段階式に増額する修繕積立金の不足懸念
  2. 住民の高齢化、相続空家などの将来不安
  3. 顔すら知らない関係性の薄さ
  4. 理事会 / 総会への参加意欲の低さ

 

それに対して、2つのトレンドがあります

 

【2つのトレンド】

  1. マンションを「資産」と考える人の増加
  2. 職場以外の居場所志向、パラレルキャリア志向

住宅経営マンション
住宅経営マンション

 

このような課題とトレンドから、住民が受動的ではなく主体的にマンションの資産価値上昇の為に活動する…といった流れが出始めたのではないか、と考えられます。

 

 

 

住宅経営マンションの2つ実例

上記のような”住宅経営マンション”に取り組む2つの事例がありますので、紹介したいと思います。

 

事例①:千葉県 ブラウシア

千葉県の千葉みなとという場所にある、2005年竣工のブラウシアというマンション。こちらのマンション、東日本大震災が発生する2011年までは特に何の動きもないマンションだったそうですが、東日本大震災以降「このまま管理会社任せて良いのか?」という疑問とともに修繕積立金を増額式から定額式に変更するなどの改革に着手したという。

またブラウシアのマンションの理念として

 

「ブラウシア管理組合は、強固なコミュニティをベースとし、終の棲家として充実したマンションライフを実現する」

 

という理念を掲げています。

 

また、よりこのマンションの価値を高めるために、住民が主体となって、管理組合のサイトやFacebook Pageを作り、積極的に外部交流を行っています。

管理人サイト:ブラウシア

Facebook Page:ブラウシア


住宅経営マンション2


 

 

事例②:有明マンション連合自治会

 

2つ目の事例は、ひとつのマンションではなく5つのマンションの自治会からなる連合自治会の例です。こちらは、有明にあるオリゾンマーレ・ガレリアグランデ・ブリリアマーレ有明・シティータワー有明・ブリリア有明スカイタワーの5つのマンションから成り立ちます。

 

これだけのマンション、住民が一体となると、各所への交渉力も高まります。積極的に行政にも働きかけを行い、

①東京駅へのバスの増便を決定

②信号機の機能変更

などといったことも行いました。

 

また、地域住民が交流できる仕組みとして、マンション対抗の運動会も企画し、700人が参加する規模となり、こうした交流をきっかけに防災への取り組みなども実施する事ができるようになったと言います。

住民経営マンション3

 

 

こうして、住宅経営マンションという仕組みを取り入れることによって、マンション自体の価値を高め、そのマンションの価値が低下しないような仕組みづくりを住民自らが主体となって取り組むような事例が出始めてきました。

 

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