こんにちは。ひとりで.comです。
2017年6月18日放送のがっちりマンデーは「僕たち上場しました!2017年版!お豆腐で上場…した会社の「魔法の手」って?」と題して最近上場した3社を紹介します。
ここ1年で上場した3社の儲かりの秘密を徹底解剖
【目次】
やまみの豆腐
滋賀県甲賀市に工場があるやまみという企業。上場したのは2016年6月にジャスダックに上場した。やまみは豆腐メーカーで昨年の売上は95億円で、豆腐製造では唯一の上場企業である。
やまみの儲かるヒミツ①:独自のお豆腐の数々!
例えば、豆腐のサイズを小分けにして3パックの製品を製造。豆腐一丁だと量が多くなってしまう家庭にうけ、月220万個の大ヒットとなっている。
さらにそれぞれの料理に特化した「切れてるお豆腐シリーズ」を開発している。
やまみの儲かるヒミツ②:大量生産を可能にした
これまでの豆腐作りと言えば、職人さんが早起きして作る手間のかかる作業だったが、やまみはその作業を自動化させることに成功した。工場で使われている豆腐成型マシン「CCM-184」は全長なんと50メートルにも及ぶ。
1時間で1万2千丁、1日で15万丁を製造することができる。
豆腐の大量生産の一番むずかしい部分が、豆腐をいかに崩さずにカットするかというところ。ここでもやまみの機械技術が生かされており、豆腐カットマシン「BM-3000」という機械が大活躍。
厚揚げの容器詰めも高速厚揚げ容器詰めマシン「R-30iB」というマシンが活躍。特に厚揚げは崩れやすいため、持ち上げる際には空気を吸って持ち上げるのではなく、空気を吐き出して厚揚げを持ち上げるのである。
以下のように、空気を吹き出す事によって、空気が流れる部分の気圧が下がり、厚揚げ全体が浮き上がるのである。
このように自動化された工場で大量生産することによって、材料費にお金をかけてより美味しいお豆腐を作ることに成功したのである。
現在、滋賀と広島の2工場で1日50万個の豆腐を製造している。
貸し会議室ビジネスでマザーズ上場!株式会社TKP
東京都新宿区の株式会社TKP。TKPは2017年3月東証マザーズに上場。会議室の時間貸しサービスというビジネスモデルで上場を果たしたのである。
TKPは2005年の創業以来、売上は右肩上がりで上昇しており、2016年の売上は219億円となっている。全国の1,800室以上の貸し会議室を運営している。
料金は部屋の大きさによって料金が変わり、例えば収容人数が180人の部屋だと、1時間あたり¥39,860円となっている。
企業が会議室に抱える悩み①:大きな会議室はあまり使わない
特に大きな会議室は、あまり使う頻度が高くなく、会議室の維持費がかさむよりも借りたほうがコストが安く済むのである。
TKP が提供する会議室は、特注品でこだわりの備品を用意しており、例えば、机は棚をなくし忘れ物をなくしたり、机の脚が外側にあるため、場所に余裕が持てる。また、椅子は座る部分のクッションを厚くして長時間の会議でも疲れないようにしている。
企業が会議室に抱える悩み②:準備が大変
会議の準備といえば、机の配置を変えたり、必要なものを手配したりと時間がかかってしまう。TKP では、運営サポート、撤収まで一手に引き受けてくれる。更に子会社に常盤軒というケータリング会社を持っているため、宴会なども対応が可能となっている。
更に最近では、企業の保養所に目をつけ、借り上げて運営するビジネスを展開。平日は企業の研修センターとして活用し、週末は個人向けのリゾートホテルとして活用している。現在、全国10ヶ所に研修施設を持っている。
コインランドリーのWASHハウス
宮崎県宮崎市にあるWASHハウスは、2016年11月東証マザーズに上場した。
※WASHハウスは以下の記事でも紹介されています。
WASHハウスはコインランドリーの会社。2001年の創業から九州に店舗を急増させており、2016年には415店舗を展開しており、年間売上は31億円となっている。
コインランドリー業界初の上場で、店舗数業界No.1となっている。
お店の中は明るくてキレイ。WASHハウスのウリはマシンのバリエーションの多さ。ふとんまで洗えてしまう大容量の洗濯機、雨の日に便利な乾燥機、靴専用の洗濯機&乾燥機、無料のシミ抜き機まで用意されている。
WASHハウスのメインは主婦。したがって、奥様方に使ってもらいたいお店づくりを徹底している。
店内のカメラ映像を24時間体制でチェックしているため、不審者が来ても即座に対応が可能となっている。それだけではなく、画面を見ながらセンターがサポートしてくれる。カメラのズーム機能も優れており、商品タグまでズームでみることができる。
さらに、遠隔地から店舗の機械も操作することができる。機械が苦手な主婦の方でも安心して利用することができる。
WASHハウス の本社は宮崎県にあるが、実はここにも会社としての覚悟がある。そもそも日本は洗濯機の普及率が高いため、市場としては不利だと考えられる。そして本社がある宮崎県は日本の中でも日照時間が長いため、コインランドリーには不利なのである。
不利な場所で成長しているということは、全国・世界でもっと伸びるのではないかと考えることができるのである。