こんにちは。ひとりで.comです。
2017年7月2日放送のがっちりマンデーは「ピタッと当ててがっちり!「儲かる予想ビジネス」お弁当の??を! ホテルの??を! トイレの??までズバリ予想!」と題してアパホテル、Dfree、玉子屋の予想ビジネスのヒミツに迫ります。
ピッタリ予想することで廃棄ロス、機会損失を防止!アパホテル・Dfree・玉子屋
予約需要を予測して稼働率と売上を伸ばすアパホテル
いまや年間1,105億円の売上を誇るアパホテル。アパホテル ではどのくらいの宿泊客が来るかを予想して、それに応じて料金設定を変えるという事を行って運営している。
実際アパホテル は他のホテルと比較しても宿泊料金のアップダウンがけっこう激しい。例えば、閑散期は7,900円の日もあれば21,800円の日もある。この毎月の宿泊料金を決めているのが各ホテルの支配人である。
アパホテル 新宿歌舞伎町の支配人である村田さんは首都圏26ホテルを統括する総支配人。事務所で日夜ホテルの宿泊料金を予想している。
宿泊客数の予想には、独自の「ブッキングカーブ」というものを利用しており、1日1日のお客様の客室予約数をグラフ化。予約受付開始から宿泊当日までの予約状況の推移を前年と比較してグラフ化することによって、予約数を予測している。
前年と比較して、同時期の予約がよくとれているという事は、少し料金が安く設定されているのではないか…という風に予測できる。
料金を安く設定すれば早く空室が埋まるのだが、利益がその分少なくなる。一方、料金を高く設定すると満室にならなくなり、利益が少なくなってしまう。この間の良い塩梅を見つけ出して料金設定を行うのが、支配人の仕事なのである。
アパホテルでは、部屋のタイプ毎に宿泊料金を26通り設定する事ができ、需給バランスによって宿泊料金を変更している。
例えば、アイドルグループのコンサートが決まった日はホテルの予約需要が1番高くなるため、料金を高く設定したり、スポーツの試合や学会などが行われるタイミング、海外の祝日や連休などの際は需要が高くなるため、宿泊料金をあげたりするのである。
アパホテルの平均稼働率は全国で87%以上となっている。更に都内だと99%以上となっている。
おしっこのタイミングを予測!Dfree
※Dfreeに関しては、ミライダネでも特集されています。
東京都渋谷にある、トリプルダブリュージャパン株式会社という企業。社長の中西 敦士に何を予想しているのかを伺った。
トリプルダブリュージャパン株式会社では、おしっこのタイミングを予測するDfreeというサービスを展開している。
Dfreeは、超音波センサーを用いて膀胱の大きさを計測し、どのタイミングでおしっこにいきたくなるかを予測できるようにするのだという。計測したデータを貯めていく事でより制度が増していくのである。
おしっこの予想など、どういったビジネスに展開できるのか…と思う方もいるかと思うが、実は介護分野で注目を集めている。実際に2017年4月から全国に116施設を運営する介護施設SOMPOケアネクストで運用が開始されている。
SOMPOケアネクストのスタッフによると、寝たきりや意思表示が難しい入居者がいる施設では、約3割ほどおむつの消費量が減ったのだという。
トイレに行きたいと思うタイミングは人によって大きく異なる。膀胱の大きさに対して、50%溜まった状態で行きたいと思う人もいれば、100%になって行きたいと思う人もいるため、データを3日〜1週間分ほど貯めることによって、その人の傾向も見えてくるのだという。
Dfreeの料金は月額6,000円〜1万円 / 月額で利用可能となっており、2020年までに1,000万台の利用を目指すという。現在、世界30カ国以上からの問い合わせ来ている。
宅配弁当を長年のカンで予測!玉子屋
東京大田区蒲田にある玉子屋という企業。1975年創業の企業向けの宅配弁当の企業である。お弁当の受付注文は当日の朝9時から10時までのたった1時間でメニューは日替わりで1種類のみである。
自社工場で作ったランチ弁当をお昼12時までに企業に宅配するというスタイルを取っている。お弁当ひとつ450円で毎日60,000食が出ているというから、1日2,700万の売上となっている。
宅配弁当業界は1日3,000食でれば大ヒットと呼ばれる中、玉子屋 は60,000食と言うからそのすごさがわかるかと思います。
玉子屋では、朝に注文を受け付けて、昼までに届けなければならないため、注文受付後に60,000食を作ろうと思うと到底間に合わない。したがって、翌日の数を注文前に予想して作る必要があるのである。
その予想方法とは…
統括工場長の相原さんである。
お弁当の数を予想し続けて30年の大ベテラン。
これまでの経験によると、月曜日から水曜日の週の前半は、どの会社も会議が多くオフィスにいる事が多いため、お弁当の注文が増え、木金は注文数が減るのだという。
さらに、当日早朝の天気を見て、お弁当の予測数を修正。雨が降ると、外出する人がさらに減るため、お弁当の製造数を増やすのである。
さらに、工場長の予測数には根拠があった。それは、配送員の予想数である。実際に現場にお弁当を配送する配送員が、配送時に何気ない会話の中から、配送数を予想。
例えば「水木金で社員旅行に行く社員がいるのでお弁当数が減るかもしれない」といった会話から次の日の配送数を予測しているのである。
玉子屋では、なんと注文受付が開始となる9時より前に、配送車が予想したお弁当を積み込み、配送先に出発してしまうのである。配送地域を考えると、注文を受けてから積み込みしててはお昼の到着に間に合わない。したがって、予想だけで配送車は出発してしまうのである。
玉子屋における注文受付はほぼ電話とFAX。コールセンターがそれをさばきつつ、集計をしていく。取材の日は作ったお弁当が61,300個に対して注文数が61,181個と誤差0.1%という驚異の的中率だった。