こんにちは。ひとりで.comです。
2017年7月30日放送のがっちりマンデーは「新企画「名前がついて、○○式ビジネス」山田式は叩く!小野式は伸びる!高瀬式は14回転!?」と題して自分の名前をつけてがっちりしている商品・サービスを特集します。
名前がついて◯◯式ビジネス!
山田工業所の山田式中華鍋
神奈川県横浜市にある山田工業所。ここで扱っているのが山田式中華鍋である。山田工業所は昭和32年から中華鍋を専門に製造している老舗メーカーである。
山田式中華鍋と名付けたのは、自分たちではなくお客さんが自然と区別して呼んでくれるようになったのだという。したがって自社のパンフレットには、山田式の記載がない。
山田式中華鍋の製造方法は打ち出し式と言って、1枚の鉄を叩いて湾曲させているのが大きな特徴である。一般的な中華鍋の製造方法は、1枚の鉄を金型で曲げるプレス式である。
打ち出し式では、40分で約5,000回ほど叩き、中華鍋の形を形成していく。更に麺を茹でる大型の中華鍋になると、叩く回数は1万回にもなるという。
プレス式ではなく、打ち出し式にすることによって、鉄のなかの空気が抜けて密度が凝縮され硬く強くのである。強度が強いということは鉄の厚みも薄くて済むため、鍋の重量も軽くなるのである。プレス式の鍋が1キロちょっとのところ、打ち出し式の山田式中華鍋 は935グラムと100グラム強も軽くなるのである。
- 強いから長持ち
- 薄いから火が通りやすい
- 軽いから鍋がふりやすい
と良いことずくめである。そういうこともあり、横浜中華街のほとんどのお店でこの山田式中華鍋 が使われているのだという。強力な火で短時間で仕上げることが求められる中華料理店では山田式中華鍋 が欠かせないのである。
果実堂の高瀬式14回転ハウス
熊本県の株式会社果実堂。ここはベビーリーフを栽培している会社である。高瀬さんが開発したのは、ベビーリーフを栽培するためのビニールハウスである。高瀬式14回転ハウスというのは、1年間にベビーリーフを栽培して出荷する回数のことを表している。
※実はこの高瀬さん、2016年12月にも一度登場しています。
ビニールハウスで重要なのが、耐候性である。つまり、風に強いということ。その強度は…風速40m〜50mまで耐えることができる。その仕組は、ビニールハウスに設置されているファンが中の空気を抜き気圧を下げているのである。すると外から圧力がかかるためビニールが飛ばされないのだという。
これを2016年から高瀬式14回転ハウスと名付けて、販売をした。頑丈な温室を作ろうとすると数千万円の価格になる場合もあるが、高瀬式14回転ハウスは約500万円と経済的。
高瀬さんは、大手不動産会社でキャリアを積んできた建築士である。より効果的にベビーリーフを栽培できるハウスが作れないかと考えて作ったのが高瀬式14回転ハウスである。
さらに果実堂には他にも◯◯式があるという。例えばベビーリーフを効率的にパック詰めするための中島式パッキング法や大豆をつくるための発芽法の落合式ハイプレッシャー法というのもある。
◯◯式と名前をつけると社員のやる気もアップするということもあり、社長が名付けたのだという。
高瀬式14回転ハウスは2016年11月から販売を開始し、今期は1億5,000万の売上見込となっている。
小野莫大小工業の小野式丸編機
東京都江東区亀戸にある小野莫大小工業(おのめりやすこうぎょう)。メリヤスとは伸縮性のある布のことである。その生地製造メーカーであるのが、小野莫大小工業 である。
小野式丸編機とはなんだろうか。丸編機とは上記の図のように、上からたらされた糸が中継地点で合わさり、その下で生地になっていく機械のことである。
編み機の種類は大きく分けると平形編機と丸編機のふたつがある。平形編機は1枚の平らな生地を製造することが可能なのに対して丸編機は筒状の生地を作成することができる。
さらに丸編機の中でも小野式丸編機は伸縮性に優れている。
この小野式丸編機で作った生地は、透けるほど薄くゴムのように伸びる。その特徴に世界の有名ブランドが注目し、1枚数万円のTシャツなどにも小野式丸編機で編んだ生地が採用されているほどである。