こんにちは。ひとりで.comです。
2017年7月30日放送の林先生が驚く初耳学は「夏の箱根きっかけの初耳学」。
じゃらん 統括編集長大橋菜央さんが〝夏休みに行きたい箱根旅〟を厳選。箱根にまつわる問題や、関連する知識を林先生に出題する。
今、話題のスポットが続々誕生しているという箱根。インスタ映えする見た目で女性たちに大受けの蕎麦や、プラスワンのサービスで大行列ができるパン屋さん、そして、噴火を逆手に取った発想で大受けしたラーメン屋さんなど、箱根の最新グルメ情報も満載!
「スキャンダル日本史・番外編」では、講談師初の人間国宝、一龍斎貞水が、迫力の話芸と視覚効果で聴かせる〝立体怪談〟を披露。さらに、怪談の幽霊にまつわる意外な事実を出題する。
夏の箱根きっかけの初耳学
箱根の特集については、2017年5月にカンブリア宮殿でも特集されています。
【目次】
箱根ロープウェイは”箱根山戦争”という日本の歴史的な戦争から誕生した?
噴煙が眼下に広がる箱根ロープウェイは箱根定番の観光スポットであるが、実は箱根山戦争という歴史的な戦争で誕生したのである。
その歴史的戦争とは…
小田急vs西武の熾烈な「10年超戦争」である。
箱根のバス路線をめぐる小田急と西武の争いが関係している。箱根が観光地化したのは1950年代。当時、小田急は箱根の東側、西武や箱根の西側に縄張りを持っていた。2つの巨大企業が観光客を奪い合い、交通網を広げていったのである。
その熾烈な争いは1950年代にニュースでも報じられた。西武が芦ノ湖と早雲山の間に西武専用のバス路線を作ったことで争いが激化、西武の道路に小田急のバスを通させなかったのである。この箱根山戦争は訴訟問題まで発展した。この箱根山戦争は10年以上にも渡って続いたのである。
そして、その決着をつけたのが、小田急が敷設した箱根ロープウェイだったのである。こうして小田急は箱根ロープウェイを作ることによって芦ノ湖までの道を確保したのである。
こうして、小田急は、箱根登山鉄道、箱根ロープウェイ、遊覧船、路線バスを組み合わせた”ゴールデンコース”を完成させたのである。
そして、今では、このゴールデンコースが1日乗り放題の箱根フリーパスが大人気となっており、観光客誘致に役立っている。
2017年夏に行きたい箱根旅ベスト5
2015年、箱根山の噴火をきっかけに観光客が大幅に減少した箱根だが、いまその噴火を逆手にとった新グルメ新スポットが誕生している。
そこで、じゃらんの美人統括編集長、大橋菜央さんが厳選した2017年夏に行きたい箱根旅ベスト5を発表。
第5位:赤池地獄の黒ラーメン
大涌谷の極楽茶屋という店舗にある赤池地獄の黒ラーメンは、味噌ベースの辛いラーメンである。その汁もさることながら、中の麺が印象的なラーメンなっている。この赤池地獄の黒ラーメンはその名の通り、麺が黒いのである。
この黒い麺は、竹炭で色付けしており、溶岩をイメージして練り込んである。そのインパクトから人気のラーメンとなっている。
第4位:絶品カレーパンと足湯
ベーカリー&テーブル箱根は行列の絶えない人気店で、休日の売上は1日200万円にもなるという。注目なのが1日400個も売れるというカレーパン。
このカレーパンの中にはゆでたまごが入っている。このたまごは職人の手間がかかったものである。実はこの黄身は非常にクリーミーで、その食感を出すためにゆで卵の黄身を一度取り出しているのである。それを裏ごしし、秘伝のクリームと混ぜ合わせ、再び黄身を白身の中に戻しているのである。
さらにこのお店では、カレーパンを食べながら、足湯に浸かることができる。このパンと足湯というふたつのサービスを組み合わせることで女性からの人気を集め、平日でも大盛況となっているのである。
第4位:真っ白なそば
さらに、絶品なのが、”おそば九十九”のカレーぞば。お店の外観は外観は真っ白でおそば屋さんらしくない。
そこで人気なのが、真っ白なそばであるじねんじょ蕎麦。カレーそばの上に自然薯とメレンゲを組み合わせたものをのせている。
ここで林先生の雑学。おそば屋さんに行く時、行列を考慮して開店直後に並んでいる人も多いのではないでしょうか?
しかし、朝の茹で汁には、おそばの旨味成分がたくさん溶け出してしまい、旨味が半減してしまう。したがって、ピークを過ぎたあとの方が、そばの旨味成分が溶け出しにくくなっているため、よりそばの旨味を楽しむことができるのだという。
おそばの風味を数値化したヘキサナールの数値を比較してみると開店直後は111,591という値だったのに対し、お昼過ぎには485,130という数値になっており、およそ4倍風味が強いという結果が出ることもある。
箱根登山電車の下にある意外な装置とは?登山電車ならではの特徴なのですが、それは何でしょう?
箱根登山鉄道は、カーブが急でかつ急勾配の場所も通る。そうすると摩擦熱が生じるため、車輪の近くに水をまく装置がついている。標高差およそ527メートルを登る箱根登山電車ならではの工夫となっている。
第3位:噴火後オープンの温泉宿
強羅に2016年オープンしたばかりの香りをテーマにした宿「白檀」。玄関を通り抜けると飛び込んでくるのが、白檀の香り。
また、ミシュラン1つ星の名店が手がけるザ・ひらまつホテルズ&リゾート仙石原も箱根山噴火以降にオープンした宿である。
そして、いま最も注目なのが、小涌園が作った無限の温泉である。箱根ホテル小涌園と言えば、1959年創業の箱根を代表する温泉宿。この箱根ホテル小涌園は残念ながら来年1月に閉店してしまうが、2017年4月に小涌園が全く新しいタイプの温泉宿をオープンさせていたのである。
それが、箱根小涌園天悠である。敷地面積は4万2,000㎡、客室は150室にもなり、特別客室には庭がついている。このホテルの一番のポイントは、大自然が無限に広がるインフィニティ露天風呂である。
ここで山あいの温泉で知っておきたい知識を出題。
網戸を半分だけあける場合、左側に網戸を置き、扉を半分だけあけた状態だと、蚊が入り放題となってしまう。この理由をご存知でしょうか?
網戸を左側に置き、窓を半分だけあけた状態にしてしまうと、窓と網戸の間にスキマができてしまい蚊が入り放題になってしまうのである。
しかし、網戸を右側にしておくと、スキマができず蚊は入れないのである。
夏の台風にちなんだ問題をゲストの和田アキ子さんからの出題。
台風は現在、「大型」と「超大型」としか言わない。これはなぜだかご存知だろうか?
実は、2000年から気象庁では、注意を促すために「小型」と「中型」という表現を廃止した。これは、小型や中型という表現によって、人々が油断してしまうことを避けるためである。大型以外のものは単純に台風◯号と表現するようになったのである。
ちなみに、大型と超大型の違いは以下の通り、風速15メートル以上の半径の大きさで決まっている。
階級 | 風速15m/s以上の半径 |
---|---|
大型(大きい) | 500km以上~800km未満 |
超大型(非常に大きい) | 800km以上 |
第2位:高級ホテルでの日帰りスイーツ
箱根にはいくつかの高級ホテルがあるが、ホテルには泊まらずにスイーツのみを食べに行く日帰りスイーツが流行しているという。しかもそのスイーツは銀座・表参道の高級スイーツ並のクオリティーなのだという。
昭和23年創業の山のホテルは、30種類もの紅茶と季節のスイーツが評判である。季節にこだわったスイーツは今の時期、マンゴーが楽しめる。
また、明治11年創業の富士屋ホテルでの人気はマーブルケーキ寄木細工風という昔懐かしい味わいが人気となっている。そもそも寄木細工とは木材を組み合わせた箱根の伝統工芸品である。
この寄木細工は江戸時代、東海道の旅人にとってなくてはならない持ち物だったが、この寄木細工に何を入れていたのだろうか?
…正解は、お金。江戸時代に寄木細工は金庫として利用されていたのである。寄木細工は秘密箱と言われるように、正確な手順で木を動かさないとあけることができない。寄木細工についている幾何学模様は、木材の継ぎ目を隠す役割を果たしているのである。
ここで温泉に欠かせない飲み物からの出題。
温泉の湯上がりには欠かせない飲み物と言えば、コーヒー牛乳であるが、実はもうこの世には存在しないというのである。これはどういうことでしょうか?
牛乳という名称は、生乳100%のものに限って使ってよく、ほかのものが入っていてはいけないのである。従ってコーヒー牛乳という言葉の並び自体が矛盾しているのである。
これは、2000年に起きた戦後最大の集団食中毒事件(雪印問題)がきっかけとなっている。この事件では汚染された牛乳で約1万5,000人が下痢や嘔吐といった被害が発声。これによって、業界が規制を厳格化し、牛乳という言葉が使えなくなったのである。現在ではコーヒー乳飲料という言い方をしているのである。
第1位:1日1組み限定 貸切スパ
雄大な箱根連山が目の前に広がる隠れ家的な旅館”箱根吟遊”。この箱根吟遊には、1日1組み限定で貸切ができるプライベートスパがある。
そして、夏休みになると多くなる同窓会に関する問題。沖縄本島において、同窓会を行う際、どのようにお知らせをするのでしょうか?
正解は…そこらじゅうの道路に横断幕を張り、同窓会があることをお知らせするのだという。このやり方は、日本でも沖縄だけだという。
怪談は庶民が作ったヒーロー?
六代目一龍斎貞水という人物をご存知でしょうか?この人物、怪談の人間国宝と呼ばれており、その怪談の技が評価されている人物である。
この一龍斎貞水さんからの出題。実は怪談の幽霊というのは、庶民が作ったヒーローであるというのである。これは一体どういうことだろうか?
番町皿屋敷などをはじめ、多くの怪談話が作られた江戸時代は、位の高い武士たちが女中に手をつけ口封じのために手打ちにされるという事件が日常的に発生していた。
しかし、殺された人は悔しくてしょうがなくなる。しかし、身分の関係上、権力に対して歯向かうことができなかった。そこで、その鬱憤を晴らすために幽霊というものを作り上げ、自分たちの力の及ばない権力に対して向かっていくということになっていたのである。こうした怪談が日本中に広まることで、女中殺しは減っていったのだという。
行列ができる占いは当たった気になる?
占いと言えば、占い師によっては、行列ができるほどの人気となっているが、占いを受けた人たちは口を揃えて「当たっていた」と言う。
実は占いは行列が長いほど、当たった気になるのだという。これはなぜだろうか?
人は苦労して並んだ、という事を自分自身に納得させるために占いの良いところを探す心理状態になっている。それを知り尽くす占い師の中には、わざと行列を作る占い師もいるので注意いただきたい。