[未来世紀ジパング]( ハワイ / ポートランド )海外移住ブーム再び…「住みたい街ナンバーワン」– 2017年11月13日

未来世紀ジパング
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こんにちは。ひとりで.comです。

2017年11月13日放送の未来世紀ジパングは「海外移住ブーム再び…「住みたい街ナンバーワン」」と題してアメリカ オレゴン州のポートランドを大特集!

 

今また日本人の海外移住者が増えている。特にブームとなっているのが”プチ移住”と呼ばれる現地に3ヵ月未満滞在し、日本と行ったり来たりするスタイルだ。

定住ではないので、気軽に移住生活を楽しむことができる。行き先は10年前から変化し、オーストラリアやニュージランドはランク外に。台頭するのが台湾やフィリピンといったアジア各国。そして日本人にとって不動の人気旅行先、ハワイも今”プチ移住者”が急増中。

さらに「住みたい街ナンバーワン」アメリカ・オレゴン州のポートランドを徹底取材。

日本人も急増中のお洒落な街「ポートランドブーム」を探る。

 

 

住みたい街ナンバーワン

 

日本人が大好きなハワイで”プチ移住”?

ハワイ
ハワイ

日本人が大好きなハワイ。2016年にハワイに訪れた日本人は約148万人にもなるという。過去30年以上にも渡って毎年100万人以上が観光に訪れる不動の旅行先である。

 

いまハワイへのプチ移住というのが流行している。プチ移住とは、1ヶ月から3ヶ月ほどの滞在(旅行)のことを指す。そのため、街のいたるところにハワイ移住に関するフリーペーパーもおかれている。

このプチ移住、40日間でおよそ53万円で賃貸物件を借りることができる。さらに物件購入となると、広さ1LDKで2,700万円ほどになる。

ハワイで物件を購入した外国人の実に76%が日本人なのだという。

1位 日本人 76%
2位 カナダ人 10%
3位 中国人 4%

 

これまでは空港の東側のワイキキ地区が人気だったが、2011年にアウラニディズニーがオープンしてから空港の西側についても人気が出始めているのだという。

 

アメリカに定住するために必要となるのが、グリーンカードである。抽選は年に1度で申請費用は無料。毎年およそ世界で5万人が当選するがその中で日本人は約300人ほどである。

 

ハワイの西側地域では、30年にも及ぶ大型プロジェクトが完成間近となっている。日本の長谷工が1988年に約105億円で広さ東京ドーム95個分の土地を購入、その地域に巨大リゾートを開発していたのである。1988年と言えば、バブル絶頂期。購入した当初は順調に計画が進んでいたが、その後バブル崩壊を迎え計画通りに開発をすすめることができなくなってしまった。

そこで長谷工は、少しずつ住宅を建て、それを分譲し、回収した資金でまた次の住宅を建て…と繰り返して少しずつ開発をすすめてきていたのである。

構想から30年、約4,800戸の住宅が完成している。

 

 

【日本人のプチ移住先ランキング】

2006年(135万人) 2016年(158万人)
1位 マレーシア マレーシア
2位 オーストラリア タイ
3位 タイ ハワイ
4位 ニュージーランド 台湾
5位 ハワイ フィリピン

 

 

住みたい街No.1:ポートランド

ポートランド
ポートランド

アメリカ西海岸にあるオレゴン州のポートランド。いまこの街が住みたい街No.1となっている。ポートランドは人口64万人で山から流れてくるおいしい水が有名である。

このおいしい水を活かして、コーヒーやビールなどが人気となっている。

毎週実に500人もの人がポートランドに移住してくるのだという。その理由はいったいどこにあるのだろうか。

 

ポートランドは全米でもっとも自転車通勤が多い街としても知られている。さらに、バスや電車などの公共交通機関も充実しており、車がなくても生活していけるのがポートランドの特徴である。

街の中心地には屋台(フードカート)が600軒も立ち並んでおり、お昼ごはんには事欠かない。また他の地域に比べて物価が安いのも特徴である。

そして、オレゴン州の1番の特徴が、消費税が0%だということである。

 

ポートランドは海も近く山もある、さらに市内には大小様々な200以上もの公園もあり都会でありながら自然豊かな環境なのである。

 

KEEP PORTLAND WEIRD=”風変わりであれ”

 

と合言葉に、ポートランドの住民は変わったことが大好きで、変わっていることこそが良いという風潮を保ち続けているのである。

街には、豚の血が8%入っているアイスクリーム店に行列ができていたり、ホテルのロビーで散髪をしていたりと他の街では考えられないことが行われているのである。

 

さらに郊外の森には飛行機が置かれており、そこに住む人までいる。廃棄前の中古飛行機を約1,000万円で購入し、内装に手を加え住宅にしてしまったのだという。飛行機好きが講じてここまでしてしまったのである。風変わりな彼はたちまち有名人となり、ポートランド中に知れ渡っているのだという。

 

このポートランド、世界的に有名な企業も多く誕生しており、例えばスポーツメーカーのナイキは1964年、ポートランドで創業している。さらにアウトドアメーカーのコロンビアも1938年にポートランドで創業、さらにはアディダスの北米本社もあり、インテルやIBMといった企業もポートランドに拠点を置いている。

 

かつては、造船や鉄鋼といった重工業で栄えていた街、ポートランド。しかし、1970年代、工業化が進んで環境汚染が深刻化し、全米で最も汚い川が流れる街とまで言われるほどだった。

ところが、今ではそれが一変。世界で最も環境に優しい街第三位となっている(2015年)。どのようにしてここまで生まれ変わったのだろうか。

それが、都市成長境界線の存在である。この都市成長境界線を境に農地と都市をわけており、農地に指定されている地域では開発を行ってはいけないと決めているのである。この都市成長境界線は1979年に作られた。

 

 

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日本企業も続々とポートランドへ進出

 

近年、ポートランドへの日本人観光客も増えており5年前と比較して、約4割増えているという。さらに、ポートランドへの日本企業の進出もはじまっており、東京に本社を置くまるきんラーメンは2016年3月、海外1号店としてポートランドに店舗を進出した。いまや1日600食を売り上げる人気店になっている。

 

またネット上で個人が商品を販売できるフリーマーケットアプリを展開するメルカリも2016年11月にポートランドに進出。現地で100人以上の従業員を採用している。この地に拠点を構えるメリットとして、若い人材が多く、サンフランシスコと比較しても家賃などが安く済むという。

※メルカリについては、ガイアの夜明けでも紹介されています。

 

 

またトーキョーオタクモードという日本のおもちゃを扱うIT企業も倉庫のコストメリットから2016年8月にロサンゼルスから本社をポートランドに移転させた。