こんにちは。ひとりで.comです。
2018年4月22日放送のがっちりマンデーは「てっきり「海外産」と思ってたアレが…実は「国産」! 岡山県で“バナナ”が!滋賀県で“バドワイザー”が!意外なワケ」と題してASCO、キリンビール、ナカノアパレルを特集します。
てっきり「海外産」と思ってたアレが…実は「国産」!
皮まで食べられるもんげーバナナ
広島県福山市にある一般財団法人ASCO。この団体はバナナを作っている。バナナは熱帯植物のため、フィリピンやインドなどの赤道を挟んで北緯・南緯30°のバナナベルトと呼ばれる地帯でしか育てられないとされてきた。
そのため、日本人が最も食べる果物で10年連続で1位にもかかわらず、その99.9%を輸入に頼っているのである。
ところが、一般財団法人ASCOが開発したのが、寒さに強いバナナである。もちろん、ビニールハウスにしてあたたかい温度を保てば作ることもできるが、そもそもバナナは単価も安いため採算が合わないのである。
一般財団法人ASCOが作っているもんげーバナナは皮まで食べられるというから驚きである。このもんげーバナナが皮まで食べられる理由は国産であるからなのである。というのも、海外産のバナナは害虫が日本に入らないように輸入の際に厳しい検疫がある。その為、農薬を使っている場合が多く、皮まで食べることがないのである。
また、日本ではバナナを食べる害虫もいないため、農薬散布の必要もないのである。
ちなみに、このもんげーバナナは1本600円もするのだという。取り扱っている青果店でも開店と同時に一気に売れてしまい品切れになってしまうほどの人気なのだという。
このもんげーバナナ、その製造法に大きな特徴があり、凍結解凍覚醒法という手法を使っている。
※凍結解凍覚醒法については過去、未来世紀ジパングでも特集されています。
凍結解凍覚醒法とは、苗や種子を-60℃まで一旦凍らせ、それを解凍することによって植物が本来持っている能力が覚醒するというのである。過酷な環境を体験した苗や種子は必死で生き残ろうと覚醒し低い気温でも育ち、実がなる期間も6ヶ月と通常のバナナよりも1年も早まるのだという。さらに、糖度の高いバナナができるのである。
また、この凍結解凍覚醒法はバナナだけでなく、さまざまな植物にも応用可能でパイナップルやカカオ、コーヒーなども栽培することができる。
一般財団法人ASCOでは、およそ200種類の植物を栽培している。
世界No.1ビール:バドワイザーはキリンビールが作っている?
東京都中野区に本社を構えるキリンビール。ここで国産商品として紹介するのが、世界で販売額No.1のアメリカ産ビール:バドワイザー、そしてヨーロッパNo.1のハイネケン である。この2つのビール、国内で販売されているものは、海外ではなく日本で製造しているのである。
国内で製造している1番の理由は、鮮度を保つことができるからである。輸入の場合、輸送費や関税がかかってしまう。国内の場合は、材料費が高くなってしまう、これは相殺すると結果的に同じコストとなるのだという。であれば、鮮度を高く保てるよう、日本で製造しているのである。
本場バドワイザーの味を再現するために、本社からレシピが送られてきており、そのレシピ通りに製造する事が求められている。ビールに使われているホップの加工・製造会社も指定されており、使用している水も細かい基準が数十項目も設けられている。
国内ブランドのビール・発泡酒の出荷量は13年連続で減少しているにもかかわらずバドワイザー、ハイネケンの出荷数は昨年よりも増加しているのだという。
ジルサンダー・プラダなどの有名ブランドを支える縫製技術
山形県南陽市にあるナカノアパレルという企業。この企業は、海外ブランドの洋服を製造しているのだという。そのブランドは…
- ジルサンダー
- プラダ
- ジェームスパース
といった一流ブランドの洋服を生産している。
なぜそのような有名ブランドが山形のナカノアパレルに依頼をしてくるのだろうか。その秘密は、ナカノアパレルの縫製技術にあった。
例えば無縫製ミシン。特殊なノリを塗った両面テープをミシンで生地に貼り付けそれをプレスにあてて圧着する。これはもともとウェットスーツなどのビニール関係の縫製に使われていた技術でそれを応用して独自の縫製技術としているのである。
さらに、ボールチェーン千鳥留めという女性服の胸元などを華やかに彩るチェーンの縫製に関して、これまで職人がひとつひとつ手で縫い付けていたが、このチェーンを縫えるミシンを開発してミシンで縫えるようにしたのである。
ナカノアパレルでは、業務用ミシンの改造に取り組んでおり新しい縫製パターンができないか日夜研究を行っているのである。
その甲斐あって、2007年度には18億円だった売上高も2017年度は33億円になる見込みなのだという。