[ガイアの夜明け] ( ミリオン / ゴリップ ) 〝東京〟を攻める!新たな挑戦者 – 2017年6月6日

ガイアの夜明け
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こんにちは。ひとりで.comです。

2017年6月6日放送のガイアの夜明けは「〝東京〟を攻める!新たな挑戦者」と題して沖縄に本社を置く格安自動販売機のミリオンと牛カツで東京進出を狙うゴリップNICK STOCKを特集します。

 

※株式会社ミリオンと牛カツのゴリップについては、以下の記事でも紹介しています。


 

 

 


 

 

地方から東京にチャレンジ!!格安自動販売機のミリオンと牛カツの新業態ゴリップのNICK STOCK

 

沖縄で圧倒的な供給量を誇る激安自動販売機のミリオン

 

下記のような黄色い自販機を見たことあるでしょうか?

 

ミリオン 自動販売機
ミリオン 自動販売機

 

この自動販売機では、1本100円の各メーカーの飲み物やこの自販機にしかないオリジナル商品が並んでいる。自動販売機メーカー大手のコカ・コーラやサントリーの自販機と並んでも売上金額は引けを取らない。この自動販売機は沖縄で約3,000台が設置され、その安さで一気に拡大を広げている。

 

沖縄県うるま市に本社を置く株式会社ミリオンが設置する自動販売機である。一番売れている自販機で月間6,000本以上の商品を販売し、その売上は60万弱にのぼる。これは全国平均の実に8倍にのぼる金額だという。

 

日本における自動販売機の歴史は、1962年、コカ・コーラの自販機が設置されたのが始まりだとされている。1976年には、1台で暖かい飲料と冷たい飲料が置かれる自動販売機が誕生した。

さらに2017年の3月には、現金ではなく、事前のネット注文によって商品を受け取る自動販売機が登場した。

 

沖縄に本社を構える株式会社ミリオンは、自社倉庫にさまざまなメーカーの飲料の在庫を抱えている。メーカーが売り損じた商品や作りすぎた商品を格安で仕入れ販売するのが株式会社ミリオンの戦略である。

安さの秘密は商品の賞味期限にあった。賞味期限の迫った商品を大量に仕入れて、期限までに売るため、格安で仕入れることができているのである。

 

さらに…各メーカーの商品だけでなくオリジナル商品も製造している。

 

さんぴん茶
さんぴん茶
ルートビア
ルートビア

 

 

 

さんぴん茶はジャスミン茶の事で、沖縄では昔から馴染みのあるお茶である。またルートビアはアメリカ文化の影響が強い沖縄ならではの商品である。

 

オリジナル商品は全部で17種類ほどある。

 

 

 

株式会社ミリオンの契約形態にも工夫があり、歩合制と固定料金制の2つの契約形態を用意している。歩合制では、商品の売上の25%程度を設置する場所のオーナーに支払う。売れれば売れるほどオーナーは儲かる。一方固定料金制は確実に収入が見込める仕組みです。

 

この1年でおよそ1,000台の設置を行っているが、沖縄県内はほぼ飽和状態となっており、事業拡大のために東京への本格的な進出を決めたのです。

 

株式会社ミリオンの平川専務は、東京進出への足がかりを探していた。全国に210万台ある自動販売機の中でも東京は最激戦区である。平川専務は都心を歩いて周り、設置が可能かどうかを確認し、土地のオーナーに直接交渉を行う。

まだ東京での知名度が低くなかなか設置許可をいただけない日々が続く。

 

平川専務は、10代の頃不動産業を学ぶために上京した。しかし、交通事故で右足を負傷し夢半ばで沖縄に戻ることになった。沖縄では大手飲料メーカーに勤務後1992年にミリオンを創業した。

東京へのリベンジを果たしたい…そんな夢を噛み締めて東京への進出を夢見ている。

 

東京の自販機では、沖縄の品揃えとは違って、トクホや希少糖など健康をうたった商品が目につく。平川さんはここに商機があると考えていた。

 

ミリオンのオリジナル商品はマレーシアで製造されている。東京攻略のための新商品の開発を進めていた。それがライチ果汁入りのジュースである。このドリンクには、バジルシードというバジルの種が入っている。バジルシードは栄養価が高いとされるスーパーフードのひとつである。

 

このバジルシード、水に浸してしばらく待つと種の周りが寒天で覆われたようになる…実はこれ、食物繊維である。食物繊維はさまざまな病気の予防に役立つと言われている。

 

いまやスーパーフードを使った飲料はコンビニなどでも各社から販売されている。しかし、各社の商品は価格は通常の飲料より高めに設定されている。平川さんは価格をいくらに設定するのでしょうか…。

 

 

平川さんが訪れたのは大手賃貸会社のグループ会社、エイブルコーポレートサービス。以前から営業をかけていてこの日は社長に直談判を行った。東京で多くの物件を扱っているエイブルと契約できれば一気に設置台数を増やすことができます。社長からも前向きな返事を頂き、東京進出の大きな一歩となりそうだった。

 

 

 

 

 

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牛カツチェーンのゴリップが東京進出!4毛作戦略のNICK STOCK

 

一方京都に本社を置く株式会社ゴリップ。関西圏を中心に牛カツを展開している飲食グループである。2014年に京都に1号店をオープンして、全国展開をすすめるに当たって東京進出は避けては通れない道である。

 

今回、東京進出を目論む株式会社ゴリップは、牛カツという業種でチャレンジしようというのである。牛カツは、牛肉を使っている分、豚カツに比べて調理時間が短くて済む。また、一般的な定食屋さんと比較して価格も少し高い。この高単価・高回転を東京でも実現しようというのである。

 

京都市下京区にある株式会社ゴリップNICK STOCKという店舗。肉そのものがウリの店で、手頃な値段で1日中お肉が味わえる事を掲げたカフェである。

 

午前9時、この時間のお客は仕事前のサラリーマンがメイン。アメリカ産の肉を30日熟成させることで深みの旨さを際立たせたハンバーグをあしらったモーニングセットは480円。

 

NICK STOCK モーニング
NICK STOCK モーニング

 

 

午前11時からはランチメニューに切り替えられる。ここでサラリーマンに人気なのが、熟成牛アボカドチーズハンバーグは1,380円。

 

午後7時、夜のメニューもまた変わって人気のメニューはソーセージや牛肉、豚肉、鶏肉を持ち合わせたニックビレッジ(4,980円)。3〜4人の家族ならこれヒトサラで十分な量である。

NICK STOCK ニックビレッジ
NICK STOCK ニックビレッジ

 

このNICK STOCKでは、朝・昼・カフェ・夜と1日4回メニューを変えている。肉をメインにした4毛作戦略で幅広い客層を1日中取り込んでいた。

 

 

2017年1月、4毛作戦略を打ち出した新たな戦略を東京都渋谷に出店しようと画策していた。しかし、周辺にはWendy’sやBURGER KING、マクドナルドなど競合するハンバーガーチェーンが軒を連ねているのである。

人気のステーキ専門店「いきなりステーキ」もあり、どうメニューを差別化するのかを考えていた。

 

そこでゴリップの勝山社長が向かったのがアメリカ、イリノイ州。ここで見ていたのはブラックアンガスという和牛に似た脂ののりが特徴の牛。

イリノイ州はトウモロコシの収穫量が多く、「コーンベルト」と呼ばれる地域である。これを食べて厳しい冬をむかえるために脂肪を蓄えるため肉質が良くなるのです。

 

続いて向かったのが、オーロラパッキングカンパニーという食肉加工会社。工場の中で牛肉の状態をチェックする勝山社長。アメリカでは中堅規模の食肉加工会社で1日450頭の牛を加工している。

 

アメリカで牛肉を評価するためのポイントは、肉の大きさと肉質、脂ののりの3つである。この会社では上位の2つの等級だけだという。その中でも手頃に手に入るのが肩ロースである。

 

しかし、この肩ロースは筋が多く肉質が硬い。ブロック肉の3分の1がステーキには向かないのだという。実際に食べてみても歯ごたえがあり食べづらい。

そこで、筋まで食べられる料理方法を考えることに…。どうにか考えたのが…筋も含めてミンチにして型に入れてかためたステーキ。一見ハンバーグのようだが、固めるためのつなぎや添加物は一切使っていない。

これを渋谷店の目玉商品として1,000円を切るランチメニューに決めた。

 

 

今度は鹿児島県南九州市に訪れた勝山社長。岡山フードサービス知覧農場という養鶏場である。特別な方法で育てたブランド鶏がいるというのです。通常の3倍の大きさにもなるさつま極鶏 大摩桜というブランド鶏である。低カロリーの餌で120日以上じっくり飼育することで引き締まった肉質になるそう。

このブランド鶏 さつま極鶏 大摩桜もメニューに入れることに決めた。

 

 

いよいよ開店当日…午前8時のオープンと同時にお客さんが来店。モーニングは競合が多いハンバーガーは辞め、ホットドックで勝負をかけることとした。

テイクアウトの専用コーナーももうけ、オフィスへの持ち帰り需要も取り入れる作戦とした。ランチタイムには行列もでき女性客も多く取り込めていた。新しく取り入れたブラックアンガスのステーキが1番人気だった。

ディナータイムは一変してパブのような雰囲気になった。ここで人気だったのは鹿児島のさつま極鶏 大摩桜。陶板焼きスタイルで自ら焼いて食べる形式とした。

 

 

 

低価格とオリジナルの飲料で自動販売機業界に旋風を巻き起こしている沖縄のミリオン、肉に拘ったメニュー開発で新たな肉文化を生み出している京都のゴリップ。今も人口が増え続ける東京というマーケットで勝負する地方の企業には他にはない独自の戦略と強い思いがあると感じました。

新しい楽しみや便利なサービスを提供してくれるそんな地方の企業の力が日本にますます求められていると言えそうである。