[カンブリア宮殿] ( アグリゲート / アグリメディア ) “おいしい農業” 新勢力SP 今こそ農業は宝の山だ!楽しくおいしい 絶品アイデアで農業を変えろ! – 2017年12月7日

カンブリア宮殿
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こんにちは。ひとりで.comです。

2017年12月7日放送のカンブリア宮殿は「”おいしい農業” 新勢力SP 今こそ農業は宝の山だ!楽しくおいしい絶品アイデアで農業を変えろ!」と題してアグリゲート 社長 左今 克憲(さこん よしのり)さん、アグリメディア 社長 諸藤 貴志(もろふじ たかし)さんが登場。

 

八百屋が「チェーン展開」すれば、もっと農業は大儲けできる! 畑が「フィットネス」になれば、もっと農業に人が殺到する! 都市と農業をダイレクトに結びつければ、農業はもっとチャンスに溢れている!絶品のおいしさとアイデアで、農業に新風を巻き起こす侍たち!

 

 


アグリゲートに関しては、過去クロスゲート、ガイアの夜明けでも特集されています。

 


 

 

 

“おいしい農業” 新勢力SP 今こそ農業は宝の山だ!楽しくおいしい 絶品アイデアで農業を変えろ!

 

規格外品の有効活用:旬八青果店

旬八青果店
旬八青果店

目黒などを中心に都内に10店舗を展開している旬八青果店。新鮮なおいしさと安さを売りに周囲の主婦から人気のお店となっている。

この旬八青果店の安さとおいしさは、旬八青果店を運営するアグリゲートという企業の社長の左今克憲さんのこだわりにある。

高知で探していたのは、室戸の海洋深層水のにがりを与えたトマト。品種の特徴として大きいトマトになりがちなのだが、大きすぎるトマトは規格外として農協が買い取ってくれないのだという。さらに、時期によっては規格外品が5割にものぼるのだという。

実は、旬八青果店の安さの秘密がこうした規格外品の有効活用なのである。

湘南のきゅうり農家も同じような問題を抱えていた。この地域では200gを超えるきゅうりは市場へは出荷できないのである。さらに、きゅうりの場合、一定以上曲がってしまったものも市場に出荷できない。その理由は、予め農協から用意された袋に5本きゅうりが入らないから、といったものなのである。

左今克憲さんは全国の農家をまわり、こうした規格外品の問題を目の当たりにし、それを受け入れることで生産者に喜んでもらおうと考えたのである。

結果、今では全国およそ100軒の農家と取引を行うまでに取引は拡大したのである。

 

左今克憲さんが社長をつとめるアグリゲートは2009年創業で年商4億円。旬八青果店は都内に10店舗を展開し、平均的な青果店の全国平均月商が161万なのに対し、旬八青果店の平均月商は450万円と快進撃を続けている。

 

しかし、市場で敬遠されるような規格外品がなぜ旬八青果店では飛ぶように売れるのだろうか。そこには、店員の接客に大きな秘密があった。

旬八青果店では、生産者のこだわりやその野菜の特徴などを丁寧にお客さんに伝える、その為、お客さんも納得して購入するのである。

さらに毎日店舗からその日のお客さんの反応などを日報として提出し、その内容を次の仕入れに活かす。こうすることによって、お客さんのニーズにあった良い商品を提供し続けることができているのである。

 

 

旬八青果店をはじめたきっかけ

 

1982年、福岡県生まれの左今克憲さん。父親がほとんど家にいない複雑な家庭で育った。そうした家庭環境の中で自分が生きている意味がわからなくなり、大学に合格したものの、大学に行かずにバイクで全国を回る旅に出た。

そんな中で、地方のある風景を見た。それが、高齢農家である。地方に行けば行くほど高齢農家だった。そこで農家の人に聞いたところによると、

「息子は東京でサラリーマンをしている。こんな肉体労働かつ儲からない農家を息子につがせるわけにはいかない」

というのである。

こうした状況を目の当たりにし、日本の農業について考えるようになった左今克憲さん。そして、自分の一生を農家が笑顔になれる仕組みづくりに捧げたいと思うようになり、2013年に旬八青果店 をオープンしたのである。

 

 

 

 

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農業新潮流:アグリメディア

里山シェア
里山シェア

都心から車で1時間ほどの神奈川県大井町。この田舎町に東京から多くのお客さんが訪れている。ここでお客さんが行っているのが、収穫野菜を味わうイベントである。さらに、隣の畑で野菜の収穫も行う。ここでは、今までにないコンセプトで農業体験ができる会員制の農園である。

その名も里山シェア

月会費12,000円で季節の収穫イベントへの参加や畑オーナーになれたり、隣接する温泉に入ることができる。都心から近い里山をみんなで楽しむ、そうしたコンセプトが都心の人にうけているのである。

実は、この里山シェアでもっとも喜んでいるのが地元の農家の方々である。これまでは、自分で収穫を行い、お金にしていたが、それを会員制としてみんなで収穫して分ける方が収益があがるケースも多いのだという。収穫の負担がなく安定した収入が得られるとあって、特に高齢の農家には評判となっている。

 

そんなコンセプトのサービスを作ったのが、アグリメディア社長の諸藤貴志さんである。諸藤貴志さんは東京近郊の農家とタッグを組み、さまざまなサービスを展開している。

 

諸藤貴志さんの運営するアグリメディアは創業6年で従業員70人にまで成長している。年商は9億円に迫る勢いである。もともと大手企業に勤めていた諸藤貴志さんは周囲の反対を押し切って脱サラした。

農業を活性化するビジネスに取り組んだ。そのコンセプトは

「農業をフィットネスのように!」

である。首都圏70ヶ所ではシェア畑という誰でも専門スタッフが手取り足取り教えてくれる農業体験ができるサービスも展開している。いまや会員数は1万5,000人を超えている。

シェア畑
シェア畑

 

 

アグリメディアでは自社農園で野菜を栽培している。これはシェフズファームというサービスで飲食店向けに野菜栽培・配達サービスを行っているのである。

 

1979年に福岡で生まれた諸藤貴志さん。大学を卒業後、住友不動産へ入社し、再開発事業を行っていた。仕事柄関東近郊のさまざまな場所を回っていた。そんなある時、農地の使われ方に疑問を抱いた。

それは活用されていない荒れ果てた農地である。そこで農家に聞いてみると、畑から生み出せる売上はせいぜい100万。しかし、経費に150万かかるため赤字にしかならない、のだという。

そこで、都市部からそうした農地にお金が流れる仕組みを作らなければ収益は生み出せないのではないかと考え、それをビジネスにしようと2011年にアグリメディアを設立した。

諸藤貴志さんは300軒の農家をまわり、現状を調査した。農地を任せてほしいと農家を口説いて回った。しかし、誰も相手にしてくれなかった。そして、ようやく口説き落として農地ではじめたのがレンタル菜園”シェア畑”であった。